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バサジィ大分 かみ合わぬ時間を越えてファイナルシーズンに挑む 【大分県】

バサジィ大分 かみ合わぬ時間を越えてファイナルシーズンに挑む 【大分県】

 レギュラーシーズン22試合を終え、バサジィ大分は5勝4分け13敗の10位となった。目標に掲げてきたファイナルシーズン上位リーグ進出には届かず、シーズンを通して苦しい戦いを強いられた。総得点35はリーグワースト、総失点56も5番目に多い。数字が示す通り、攻守の両面でかみ合わない時間が長かった。

 もっとも、この結果は今に始まったことではない。今季はメンバー、スタッフともに大きく入れ替わり、チームの骨格を作り直すところからの再出発だった。狩野新監督は自らの理想を追わず、走り切ること、1対1や球際で負けないことといったフットサルの「原理原則」を最優先に据えた。だが、当たり前を当たり前に積み重ねる作業は、想像以上に時間を要した。攻撃ではゴール前に至るまでに体力を消耗し、最後の精度を欠く。守備では主導権を握るはずの高い位置でのプレスが機能せず、自陣に押し込まれる場面が目立った。

細部のクオリティーを選手に求める狩野監督

 戦い方の軸は明確だった。守備からリズムをつくり、相手コートでプレッシングをかけ、奪って速くゴールへ向かう。ベテランを擁する陣容もあり、カウンター主体のスタイルははまるはずだった。だが、フィニッシュの質が伴わず、勝ち点を積み上げきれなかった現実がある。負けられない試合が続く中で、若手起用より経験のある選手を優先せざるを得なかった判断も、チームの成長曲線を緩やかにした。

 それでも、終盤には確かな手応えが残った。最後の大阪戦で示したのは、積み上げてきた基礎がようやく形になり始めた姿だった。だからこそ、レギュラーシーズン後の1カ月でチームが選んだのは「足し算」ではない。できたことを磨き切る選択だ。プレスラインを高く保ち、ボールを奪う回数を増やす。奪った後のボールの運び方といった細部のクオリティーを上げている。試合形式のトレーニングに条件を設け、修正する力を養ってきた。

ファイナルシーズンに向けて準備を進める

 2月14日から始まるファイナルシーズンは、レギュラーシーズンの勝点を基に上位6チーム、下位6チームに分かれて行う1回戦総当たりだ。下位リーグに回った大分にとって、そこは一戦ごとに緊張感が張り詰める舞台となる。1点を争うロースコアの戦いが続き、リードした側が時間を使う現実的なゲーム運びも増えるだろう。

 それでも、チームが見るのは足元ではない。狩野監督が繰り返すのは「下を見るな」というメッセージだ。勝ち点を積み、順位を一つでも上げる。苦戦のシーズンを経て握り直した原理原則は、ファイナルシーズンで真価を問われる。


(柚野真也)