全国高校選抜大会県予選 剣道男子 勝って当然の重圧 耐えて明豊が頂点に 【大分県】
剣道
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全国高校剣道選抜大会大分県予選大会
1月18日 クラサス武道スポーツセンター道場
女子決勝リーグ
1位 柳ケ浦 2勝1分(2―2明豊、3―1鶴崎、4―1鶴城)
2位 明豊 2勝1分
3位 大分鶴崎 1勝2敗
4位 佐伯鶴城 3敗
全国高校剣道選抜大会大分県予選・女子団体の決勝リーグは、最後まで緊張感に満ちた試合が続いた。4校による総当たり戦で、柳ケ浦と明豊がともに2勝1分で並んだが、勝者数など大会規定により柳ケ浦が頂点に立った。柳ケ浦にとっては、全国選抜初出場となった。
優勝が決まった瞬間、選手たちはもちろん、高倉寛矢監督も思わず涙をこぼした。その感情の揺れは、この大会がどれほど重い意味を持っていたかを物語る。最大の山場は、決勝リーグ初戦の明豊戦だった。先鋒、次鋒が連続して敗れ、流れは一気に相手へ傾きかけた。それでも中堅が踏みとどまり、引き分けで試合をつなぐ。ここで崩れなかったことが、柳ケ浦の運命を大きく変えた。

副将の坪根陽菜花(2年)が一本を奪い返し、大将・鹿毛心鈴(かげ・みすず、2年)も勝ち切って2―2の引き分け。勝敗の瀬戸際で踏みとどまった粘りに、高倉監督は「ここを落としていたらチームはガタガタになっていた」と振り返る。耐え抜いたことで、選手たちの表情は一変した。「やるしかない」。その覚悟が、チーム全体に波紋のように広がっていった。
勢いを完全につかんだのが、続く大分鶴崎戦だった。先鋒を託された安東奈那(2年)が白星を挙げ、試合の主導権を握る。先鋒はチームの顔。朝練習を重ね、誰よりも居残り練習をしてきた安東の一本は、仲間の背中を力強く押した。以降の試合でも集中力は切れず、佐伯鶴城戦を4―1で制して優勝を確定させた。

今大会の柳ケ浦を象徴していたのは、明るさと一体感だった。笑顔が多い一方で、勝負どころでは一切の甘さを見せない。オンとオフの切り替え、稽古から積み上げてきた厳しさが、最後の一本を呼び込んだ。鹿毛は冷静に間合いを測り、ここぞという瞬間に技を放つ勝負強さを発揮。152センチという体格をものともせず、引き胴を武器にポイントを奪い切った。
決勝リーグでは過去、勝てなかった。その壁を越えるために「最後まで頑張り切る」ことをテーマに追い込んできた成果が、今回の結果につながった。選手、指導者、そして保護者まで含めた一体感が新たな景色へと導いたのである。
団体戦での全国の舞台は初めてだが、目標は高い。キャプテンの鹿毛は「日本一を目指す」と言い切った。
(柚野真也)
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