OITA SPORTS

1/22 THU 2026

supported by

日栄

剣道 剣道

NEW!

全国高校選抜大会県予選 剣道女子 一体感でつかんだ勝利 柳ケ浦が初優勝 【大分県】

全国高校選抜大会県予選 剣道女子 一体感でつかんだ勝利 柳ケ浦が初優勝 【大分県】

全国高校剣道選抜大会大分県予選大会
1月18日 クラサス武道スポーツセンター道場
女子決勝リーグ
1位 柳ケ浦 2勝1分(2―2明豊、3―1鶴崎、4―1鶴城)
2位 明豊 2勝1分
3位 大分鶴崎 1勝2敗
4位 佐伯鶴城 3敗

 全国高校剣道選抜大会大分県予選・女子団体の決勝リーグは、最後まで緊張感に満ちた試合が続いた。4校による総当たり戦で、柳ケ浦と明豊がともに2勝1分で並んだが、勝者数など大会規定により柳ケ浦が頂点に立った。柳ケ浦にとっては、全国選抜初出場となった。

 優勝が決まった瞬間、選手たちはもちろん、高倉寛矢監督も思わず涙をこぼした。その感情の揺れは、この大会がどれほど重い意味を持っていたかを物語る。最大の山場は、決勝リーグ初戦の明豊戦だった。先鋒、次鋒が連続して敗れ、流れは一気に相手へ傾きかけた。それでも中堅が踏みとどまり、引き分けで試合をつなぐ。ここで崩れなかったことが、柳ケ浦の運命を大きく変えた。

勝負強さを備えたキャプテンの鹿毛


 副将の坪根陽菜花(2年)が一本を奪い返し、大将・鹿毛心鈴(かげ・みすず、2年)も勝ち切って2―2の引き分け。勝敗の瀬戸際で踏みとどまった粘りに、高倉監督は「ここを落としていたらチームはガタガタになっていた」と振り返る。耐え抜いたことで、選手たちの表情は一変した。「やるしかない」。その覚悟が、チーム全体に波紋のように広がっていった。

 勢いを完全につかんだのが、続く大分鶴崎戦だった。先鋒を託された安東奈那(2年)が白星を挙げ、試合の主導権を握る。先鋒はチームの顔。朝練習を重ね、誰よりも居残り練習をしてきた安東の一本は、仲間の背中を力強く押した。以降の試合でも集中力は切れず、佐伯鶴城戦を4―1で制して優勝を確定させた。

努力が実った安東はチームを勢いづけた


 今大会の柳ケ浦を象徴していたのは、明るさと一体感だった。笑顔が多い一方で、勝負どころでは一切の甘さを見せない。オンとオフの切り替え、稽古から積み上げてきた厳しさが、最後の一本を呼び込んだ。鹿毛は冷静に間合いを測り、ここぞという瞬間に技を放つ勝負強さを発揮。152センチという体格をものともせず、引き胴を武器にポイントを奪い切った。

 決勝リーグでは過去、勝てなかった。その壁を越えるために「最後まで頑張り切る」ことをテーマに追い込んできた成果が、今回の結果につながった。選手、指導者、そして保護者まで含めた一体感が新たな景色へと導いたのである。
 団体戦での全国の舞台は初めてだが、目標は高い。キャプテンの鹿毛は「日本一を目指す」と言い切った。


(柚野真也)

大会結果