バサジィ大分 つかんだ初勝利 走って守って決めた 【大分県】
フットサル
バサジィ 今季最後のタイトル獲得に向けて一致団結
2年連続でリーグ戦準優勝のバサジィ大分は、第26回全日本フットサル選手権に出場する。初戦の相手は同じF1リーグに所属するシュライカー大阪。長いリーグ戦が終わって1週間、この時期はモチベーションの部分でもコンディション面でも難しい状況で、さらに来季の契約更新時期と重なる。伊藤雅範監督は「このメンバーで戦う最後の大会。リーグ戦で大阪とは1勝1敗の五分、負け越しは許されない。難しい状況ではあるが気持ちを切り替えて試合に臨もう」と選手に伝えた。
今季の大分は主力選手が抜けて前評判は決して高くなかったが、ハードワークを徹底して、結果を出した。キャプテンの森洸は「今季の大分は厳しいだろうという意見を覆したい気持ちで戦った。結果には満足していないが、準優勝で終われたことはホッとしている」と語った。成長株の吉田圭吾や山田凱斗がコンスタントに試合に出場し、日本代表の小門勇太、矢沢大夢が中核を担い、仁部屋和弘や森ら実績のある選手が支えるなどバランスが良く、大崩れすることなく安定した力を発揮した。
全日選手権で優勝を目指すと語った森洸
この大会を最後に大分のユニフォームを脱ぐ選手も出てくるが、森は「勝負の世界にいる以上は仕方がない。もう一度団結して、最後は笑いたい。チャンスは十分にある。優勝を目指す」とチームの思いを代弁した。選手それぞれが抱える事情は異なるが、チームの雰囲気はポジティブで、今季最後のタイトル獲得に向けてモチベーションは高い。
けがで戦列を離れていた小曽戸允哉が復帰し、メンバー入りは濃厚。ベストメンバーをそろえ、大会に臨めることはプラス材料となる。伊藤監督は「目の前の試合を全力で戦う。今季も一つのベクトルは前向きに共同作業を積み重ねた。優勝まで乗り越える壁はあるが、大分は常にタイトルを目指さなければいけないチーム」と、今季のリーグ戦同様に一戦必勝の覚悟を示した。
全力で戦う決意を示す伊藤雅範監督
(柚野真也)