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全国高校選抜県予選 剣道女子 混戦必至の県予選 攻め抜く大分鶴崎 【大分県】

全国高校選抜県予選 剣道女子 混戦必至の県予選 攻め抜く大分鶴崎 【大分県】

 剣道の全国高校選抜大会県予選に向け、女子は出場権2枠を巡る混戦が予想される。新チーム初戦の秋季大会は明豊、県高校新人大会は柳ケ浦が制したが、昨夏の全国高校総体で3位に入った大分鶴崎も実力はあり、力関係は拮抗(きっこう)。三つどもえの構図が緊張感を一段と高めている。

 大分鶴崎の軸は、県新人大会で個人戦を制した2年生の波多野惺菜だ。新チームになっての2大会はいずれも優勝に届かなかったが、「優勝して、全国選抜へ」という合言葉のもと、稽古場の空気は引き締まる。主力の多くが入れ替わる中、波多野は絶対的エースとしてだけでなく、キャプテンとしての自覚を深めてきた。

県高校新人で個人優勝した波多野

 「後ろにつなぐ」。姫野翔監督が繰り返すチームの核となる言葉である。県高校新人大会では2年生が1人という編成だったが、役割を徹底し一本を積み重ねた。少人数ゆえに結束は強く、1年生たちは「先輩を勝たせたい」という思いを力に変えている。大将の波多野に回す前に勝負を決めようとする意識が芽生え、攻撃的な試合運びが増えてきたことも成長の証だ。

 波多野自身も変化のただ中にある。これまで副将で出場する機会が多かったが、新チームでは勝敗を託される大将になった。後輩がつないだ流れを断ち切らない覚悟が、一本への執念を強めた。全国高校総体後は攻撃力の向上に注力し、技の引き出しを増やしてきたという。最後にものを言うのは気持ち。その覚悟が個人戦優勝という結果にも結びついた。

 団体戦では、試合の流れを読む駆け引きが勝敗を大きく左右する。多くのチームは大将の波多野に勝負を委ねさせまいと、序盤から積極的に仕掛けてくる。そのため、先鋒から副将までの4人がいかに役割を果たし、流れをつくれるかが重要になる。勝敗は単純な勝ち数だけでなく、一本差や取得本数によっても左右される可能性が高い。限られた4分間の中で、守りに入らず、自分の得意な形で一本を取り切れるか。その一瞬一瞬の判断と実行力が、最終的な順位を決定づける。

攻撃の姿勢を出して優勝を狙う

 大分鶴崎の近年の躍進を支えるのは、主体性と明るさに満ちた雰囲気だ。OB・OGが稽古に顔を出し、背中で示す姿勢が後輩たちの基準を引き上げてきた。勝利の裏にある敗北も受け止め、前を向く。その積み重ねが、いまの大分鶴崎を形づくっている。混戦必至の県予選。攻める覚悟を携え、全国への扉をこじ開けにいく。


(柚野真也)

大会結果