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サッカー男子 鶴崎工業 九州大会で腕試し、自分たちのサッカーを貫く

サッカー男子 鶴崎工業 九州大会で腕試し、自分たちのサッカーを貫く

 明日から始まるサッカーの九州高校新人大会に出場する鶴崎工業。県高校新人大会の決勝で大分鶴崎に惜敗したが、大分県第2代表として九州の強豪校と対戦する。キャプテンの瀬戸口智哉(2年)は「九州大会に出場することを目指していた。決勝で負けてしまったが、自分たちのパスサッカーと1対1の強さを出し切り、どれぐらい通用するのか試したい」と意気込みを語った。

 

 新チームになったときに、自分たちでつないで主導権を握る「パスサッカー」をチームスタイルにすることに決めた。鶴崎工業は毎年、チーム立ち上げのときに選手だけでミーティングを開き、目標と目指すサッカーを決め、そこから長所や短所をあぶり出し、必要な練習を考える。松田雄一監督は「今年のチームがパスサッカーと決めた以上は、それに向かって必要なことをするだけ」と選手の意思を尊重する。もちろん足りないところは指摘し、目標に向けて有効なルートを示すが、「実際にプレーするのは選手だから」というスタンスは崩さない。

 

 県高校新人大会では決勝で敗れたが、勢いだけでノーシードから勝ち上がったわけではない。3回戦で全国高校選手権大会に出場した日本文理大学付属に6−0で圧勝し、準決勝では前回の県高校新人大会覇者の大分西をPK戦の末に破った。5試合で9得点、1失点。松田監督は「GKを中心に今大会は1失点だけ。そこは自信になる」と大きな手応えを口にした。

 

GK松尾一生を中心とした守備に手応え

 

 パスサッカーといえば攻撃の色が強いが、「後ろの安定があってこそパスをつなぎ、攻撃を組み立てられる。リスク管理の徹底が大事」との共通認識の下でチームを構築している。準決勝、決勝で無得点に終わった要因は「後ろでボールをつなげたことは良かったが、相手の守備の間でパスをつなげず、FWの選手まで行きつかなかった」(松田監督)。とはいえ、九州大会までに修正点を明確にできたことはチームの財産であり、瀬戸口は「パスの質が相手の方が上のときはミスをした方が負ける。もっと個人とチームの力をつける必要があると分かった」と前向きに捉えている。

 

 九州大会では勝利にこだわることはもちろんだが、県高校新人大会で出た課題を修復できたか試す機会でもある。トライ&エラーを繰り返し、6月の県高校総体、11月の全国高校選手権大会県予選に向けて、さらなる成長を目指す。

 

九州大会に出場する鶴崎工業イレブン

 

 

(柚野真也)

大会結果