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大分トリニータ 新体制発表会見 新生大分の指針を示す 【大分県】

大分トリニータ 新体制発表会見 新生大分の指針を示す 【大分県】

 新シーズンを迎えた大分トリニータは、新体制発表会見で明確な再出発の意思を示した。2年連続16位。クラブはその現実から目を背けなかった。吉岡宗重スポーツダイレクター(SD)は「偶然ではない結果」と語り、攻撃面の停滞、とりわけ1点止まりに終わる試合の多さを課題として挙げた。守備で踏みとどまりながらも、攻撃に転じ切れない。その構造を変えるための決断が、新監督の招聘(しょうへい)である。

 新たに指揮を執るのは、J1に計3度の昇格実績を誇る四方田修平。大卒新人5人の新戦力に、GK田中悠也、MF山口卓己、パトリッキ・ベロンといった即戦力を加え、編成は将来性と即効性の両立を図った。さらに、昨季まで四方田監督を支えた竹内清弥ヘッドコーチら、理念を知るスタッフが加わることで、戦い方の浸透に現実味が増す。

半年間のシーズンを「これからのトリニータを定義する期間」と位置づけた吉岡SD

 今季は昇降格のない特別リーグ。約5カ月という限られた時間を、吉岡SDは「これからのトリニータを定義する期間」と位置づける。勝利は当然として、日常の基準を変えること。トレーニングの質と強度を高め、空気感そのものを一新する。練習量は増え、ハードワークが前提条件として共有されている。

 掲げるキーワードは「湧き上がるフットボール」だ。後方から人が関わり、プレーの連続でスタジアムが沸く。その象徴が「3人目の動き」である。縦への推進力に偏らず、中央でもサイドでも3人目が絡み、局面を連続的に打開する。四方田監督は「一度ではなく、二度、三度と走り込む攻撃」を強調し、奪ってから一気にスペースへ出る連続性で得点機会を増やす構想を描く。

 一方で、勝負の現実から目をそらさないのも四方田監督の特徴だ。躍動感と同時に、堅実さの重要性も認める。「どちらを先に出すかは言い切れない」。駆け引きを重ね、両面を備えたチームへ。その過程を、この5カ月で形にする。

8人の新戦力を加え四方田体制がスタートする

 補強はピンポイント。新加入8人が既存戦力と融合し、「もう補強はいらない」と言える成長を見せられるか。必要とあらばシーズン途中の肉付けも視野に入る。競争はフラット。若手を育て、ベテランが支える構図をピッチで証明する。 今季は秋春制移行に伴う特別リーグとして、2月から約5カ月間の短期開催となる。大分は西B組に編成され、10チームによるリーグ戦で上位進出を目指す。昇格・降格がない特殊なシーズンだが、単なる準備期間ではない。限られた期間の中で結果を求めながら、新体制の方向性と「これからの大分トリニータ」を明確に示すことが求められている。


(柚野真也)

大会結果