
県高校総体 バレーボール男子 仲間との絆で栄冠をつかんだ大分南 【大分県】
バレー
日本一を目指す東龍(東九州龍谷)のキャプテンとなった佐村真唯。高校バレーボーラーが憧れる全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)の舞台をすでに2度経験した。昨年は日本一でうれし涙、今年は3位となり悔し涙を流した。3年生が部活を引退し、最上級生になった。「日本一を目指すのは当然だけど、これまでと違うプレッシャーがある」と話す。歴代の先輩たちが大きな大会の前に気合を入れた「最高で金、最低でも金」の言葉が重みを増す。
新チームになって最初の公式戦となった県高校新人大会は、春の高校バレーが終わって2週間足らず。心身ともに疲労の蓄積が抜け切れず、調整不足で思うようなプレーができなかった。佐村は「不安だらけだった」がチームの士気を高めようと、コートで誰よりも大きな声を出して盛り上げた。「最低限の結果を出せたことは良かった」と38連覇で面目躍如。決して幸先の良いスタートではないが、佐村には大きな目標がある。2009年以来の全国高校総体(インターハイ)、国体、春の高校バレーの高校3冠を目指す。
Q:キャプテンになった経緯は?
春の高校バレーが終わって、新チームになったときに決まりました。エースでキャプテンだった室岡(莉乃・3年)さんの後だったので不安でいっぱいでした。室岡さんが抜けたから弱くなったと言われたくない。やっているバレーは変わらないし、「自分たちの力で『東龍は強い』と思われるようにしなければ」との思いは今まで以上に強くなりました。
Q:昨年から練習の合間やコート外でも室岡さんと話している姿をよく見ましたが、どんな話をしていたのですか?
中学から一緒にバレーをしていたのでバレー感というか、思うことが似ているので、「今のプレーはどうだった」とか、「こうすればもっと簡単に点が取れた」とか気づいたことを言ったり、教えてもらったりしていました。プレーだけではなく、バレーに取り組む姿勢とかすごく勉強になりました。
魂のプレーで盛り上げる佐村真唯
Q:日本一を宿命づけられた東龍のキャプテン、プレッシャーも大きいのでは?
大きなものを背負ったと自覚しています。私は室岡さんのようにプレーで引っ張るタイプではないので“魂”で引っ張っていきたい。今年の春の高校バレーでは崩れたときの立て直しが課題となったので、折立(湖雪・2年)と一緒にチームの柱として盛り上げ、勢いをつけられるようになろうと話しています。
Q:キャプテンとして心掛けていることは?
チームの雰囲気が悪いときこそ大きな声を出して、引っ張ることを考えています。気持ちを前面に出したプレー、全力でプレーする姿でチームの先頭に立って戦う姿勢を見せたいです。自分の中のキャプテン像は村田しおりさん(元バレーボール選手)。東龍が国体、インターハイ、春高バレーで優勝したときのキャプテンです。中学、高校の先輩で目標としています。
Q:東九州龍谷高校でバレーをしたいと思った理由は?
日本一になれると思ったからです。村田さんや室岡さんと同じ中学で、2人が進んだ高校ということもありました。1年のときに日本一を経験できましたが、あの優勝は先輩たちが引っ張ってくれたおかげ。今度は自分たちの代で日本一を目指したいです。
Q:バレー部ならではの伝統、あるあるネタはありますか?
大きな大会の前は宿舎でミーティングをした後に「最高で金、最低でも金」と大きな声を出す。それと、インターハイと国体、春の高校バレーの高校3冠の目標が伝統です。
Q:では最後に、今後の意気込みを。
新チームとしてスタートしたばかり。練習から高い意識を持って、高校3冠を狙えるチームにしたいです。誰よりも元気を出して、魂でチームを引っ張ります。
高校3冠を目指す
(柚野真也)
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