OITA SPORTS

6/30 MON 2025

supported by

シーアール

バスケ バスケ

主将奮闘記vol.2 大分上野丘高校バスケットボール部 安部剛史(2年) 「今一番不足しているのは、うまさより強さ」

主将奮闘記vol.2 大分上野丘高校バスケットボール部 安部剛史(2年) 「今一番不足しているのは、うまさより強さ」

 キャプテンの存在は絶大だ―。その競技が誰よりも好きで、一番うまくて、グラウンドやコートで答えを出せる選手、チームを引っ張り、仲間を盛り上げて、一番真面目に練習し、誰よりも努力する選手、中には試合には出ないが自分のこと以上にチームのことを考えている選手がキャプテンになることもある。

 キャプテンに任命された選手にとって、その責任は大きな力となるだろう。仲間からの信頼を裏切らず、どんなときも信念を持ち、与えられた仕事に責任を持って、さらなるレベルアップを求める。そんなキャプテンの本音を聞いた新企画「主将奮闘記」の第2回目は、大分上野丘高校バスケットボール部の安部剛史。

 

 昨年の県高校総体ではノーシードから強豪校を次々と倒し、決勝戦まで突き進んだ。安部は司令塔として試合をつくり、勝負どころでは得点源としてチーム躍進の原動力となった。今村泰三監督は「気持ちが強く、身体能力も高い。小学生の頃から全国大会を経験してキャリアがある。外からのシュートが入るようになれば抑えられない選手になる」と大きな期待を寄せる。

 代替わりした昨夏に安部はキャプテンとなり、目標が明確になった。「県総体では今までの上野丘の歴史を変えることができた。でも、それはもう終わったことだし、決勝で負けた。今はそれ以上の成績を自分たちの代で残したいという思いが強い」。年明けから始まった県高校新人大会は、新チームの腕試しの場となる。「もちろん優勝を狙う」と語る言葉に熱がこもる。

 

Q:キャプテンになった経緯は?

 県高校総体が終わって、自然となっていたという感じです。小、中学校でもキャプテンをしていたので気負うことはなかったです。どのカテゴリーでも全国大会に出場しているので、高校でも全国大会に出たい。高校になればこれまでと違い、県外の実力のある選手や留学生がいて戦力的には厳しいかもしれないけど、チャンスはゼロではないと思っています。

 

Q:キャプテンとして心掛けていることは?

 自分が先頭に立って頑張る姿勢を示すこと。僕は言葉で鼓舞するのは得意ではないので、行動でみんなを引っ張りたい。プレー面では、背が低いのでシュート力やうまさ、走力でカバーして、ルーズボールなど数字に表れないところで違いを見せて、チームを勝利に導くプレーをしたいと思っています。

 

エースとしてチームを引っ張る

 

Q:キャプテンになって大変なことは?

 大変と思ったことはないです。キャプテンになることで責任は少しあるけど、達成感の方がある。プレッシャーを感じたことはないし、周りも助けてくれるのでプラスの方が多いです。

 

Q:新チームの手応えは?

 個々の能力は前チームよりはあるけど、バスケの理解力が足りない。プレーの選択肢が少ないので、これから相互理解を深める必要があると感じています。それと今一番不足しているのは、うまさより強さ。勝つチームは能力の高さより強さがある。これは精神面の部分なので自分一人でどうにかなることではない。意識を変えなければ強さを得ることはできないので、言い続けなければいけないと思っています。

 

Q:大分上野丘高校でバスケットボールをしたいと思った理由は?

 自分の将来の選択肢を増やすためには、上野丘が一番いいと思いました。中学の頃も勉強とバスケを両立できたし、今も変わらない。ここに来て良かったと思っています。

 

Q:バスケットボール部ならではの伝統、あるあるネタはありますか?

 バスケ部というよりは上野丘の全部の部活あるあるですが、練習は平日2時間、休日は3時間と短い。ただ勉強のイメージが強いけど、逃げ道をつくりたくない。練習時間が短いから負けたとは絶対に言いたくない。熱量を持って練習すれば補うことはできると思っています。

 

Q:では最後に、県高校新人大会への意気込みを。

 チームとして求めているのは、「シュートが入る、入らないに関係なく、勝つバスケをする」こと。ディフェンスからリズムを作って、勝ち上がりたいです。

 

「熱量を持って練習する」と語った安部剛史

 

 

(柚野真也)

大会結果

2023年度