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大分県U―11サッカー選手権 攻撃サッカーでスマイス・セレソンが頂点に 【大分県】

大分県U―11サッカー選手権 攻撃サッカーでスマイス・セレソンが頂点に 【大分県】

第37回大分県U―11サッカー選手権大会
12月7日 レゾナックサッカー・ラグビー場Aコート
決勝
スマイス・セレソン(別府市)3―2ドリームキッズフットボールクラブ(大分市)

 第37回大分県U―11サッカー選手権大会の決勝は、攻撃的なスタイルを掲げるスマイス・セレソンとドリームキッズフットボールクラブの対戦となった。両チームは予選リーグから安定した得点力を示し、スマイスは10得点1失点、ドリームキッズも10得点2失点で突破。準決勝でもそれぞれ4得点を挙げて勝ち上がり、決勝は序盤から互いの持ち味がぶつかる展開となった。

 先に試合を動かしたのはドリームキッズ。前半13分、シュートのこぼれ球を押し込み先制する。しかし、スマイスの選手たちの表情に焦りはなかった。ハーフタイムでアンドレ・ルイス・パラッチョ監督は「攻撃のパワーがウチにはある。落ち着けば逆転できる」と声をかけ、後半の送り出しに迷いはなかった。

直接FKを含む2得点に諸冨

 その言葉通り、後半はスマイスのパスワークがテンポを取り戻す。4分、諸冨巧真(小学4年)が直接FKを決め同点。さらに2分後、左サイドからのクロスを井口晴葵(同3年)がゴール前で冷静にコースを狙い逆転に成功した。だがドリームキッズも粘りを見せ、終盤に同点とし、試合は延長戦へ。互いに攻撃の手を緩めない張り詰めた時間が続いた。

 決定的な場面が訪れたのは延長後半2分。ゴール前のこぼれ球に反応した諸冨が、この日2点目となる決勝点を流し込んだ。最後まで攻撃姿勢を崩さなかったスマイスが3―2で勝利をつかんだ。「自分が主役になって勝ちたかった。それができてうれしい」。試合後の諸冨の言葉には、自信がにじむ。巧みなドリブルとパスでリズムをつくった後藤瑛琉馬(えるま、同5年)も「九州大会が本番。無敗で予選を突破して優勝したい」と前を向く。

九州大会でも優勝を目指す

 両チームは3月末の九州大会に挑む。攻撃的なスタイルを貫くチーム同士が、次はどんな成長を示すのか。県予選で見せた意欲的な姿勢は、これからの戦いに向けて大きな期待を抱かせる一戦だった。


(柚野真也)

大会結果