OITA SPORTS

6/30 MON 2025

supported by

中山建材

卓球 卓球

全九州高校新人選手権 卓球男子 明豊が2年連続で九州王者に

全九州高校新人選手権 卓球男子 明豊が2年連続で九州王者に

 卓球の全九州高校新人選手権大会が20日、べっぷアリーナで行われ、男子団体戦で明豊が2連覇した。準々決勝まで1ポイントも失わず勝ち上がったが、準決勝の都城商業(宮崎)に3−2、決勝では九州の覇権を争うライバルの希望が丘(福岡)に3−2、どちらも接戦を制して九州王者の座を守った。藤本賢司監督は「苦しい展開になると予想をしていたが、選手がよく切り抜けてくれた。この経験を成長の糧にして全国大会では上位入賞を目指したい」と振り返り、次なる目標を掲げた。

 

 来年1月の全日本卓球選手権( ジュニアの部)に出場するエース田原翔太(2年)と2番手の門脇康太(2年)がチームを引っ張った。5シングルス5試合で行われる団体戦で着実に2ゲームを取った。決勝戦でもポイントゲッターとして勝利し、2−2となった勝負を決める代表戦(5番シングルス)で田原が勝負強さを見せた。「準決勝までは調子が上がらなかったけど、持てる力を発揮しようと集中した」とギアを上げた。第1ゲームで試合の流れが決まることが多い代表戦において、エースは勝負の要諦を押さえていた。

 

 終盤まで張り合ったが第1ゲームを取り、主導権を握ればプレーにも余裕が生まれる。サーブ・レシーブ技術に戦術眼、勝負度胸が光った。力任せでない賢いプレーで、常に相手の狙いを逆手にとってストレート勝利。優勝の瞬間に派手なガッツポーズはなく、「連覇できてうれしい。ほっとしている」としみじみ。九州王者として仲間と一緒に全国選抜大会に出場できる喜びをかみしめていた。

 

ポイントゲッターとして活躍した門脇康太

 

喜びの声!声!声!

 

左から田原、門脇、高橋、立沢、村田

 

田原翔太(2年)

「素直にうれしい。自分たちの代で連覇を途切れさせたくなかった。(部活を引退した)3年生が練習相手になってくれたおかげ。朝イチにある試合は調子が上がらなかったけど、徐々に持てる力を発揮できるようになった。全国に向けてチームのレベルを上げて、ベスト4入りを目指したい」

 

門脇康太(2年)

「田原と自分で絶対にポイントを稼がないといけないと思っていた。今大会は役割を果たせたけど、九州王者として全国に出るからには、精神面の強化が必要になる。目標はベスト4だけど、優勝を目指す気持ちで臨みたい」

 

高橋拓希(2年)

「チームが一つになって準決勝、決勝を戦えた。自分は3、4番手だがポイントを取れる選手にならなければいけない。全国では厳しい試合が続くと思うけど、練習からやるべきことを整理して取り組みたい」

 

立沢佑理(2年)

「優勝はうれしい。全員が努力して達成できたが、個人としては準決勝で負けて、決勝には出られなかった悔しさがある。全国ではポイントの取れる選手になって、チームの勝利に貢献したい」

 

村田遼夏(1年)

「先輩たちをサポートすることを考えた。九州の強い相手と試合ができ、自分たちにないものが分かった。全国大会では先輩たちを盛り上げ、少しでも力になれるように実力をつけたい」

 

 

(柚野真也)

大会結果