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ウインターカップ前夜 火花散るライバル関係 注目の視線が交差する 男子編(4) 【大分県】

ウインターカップ前夜 火花散るライバル関係 注目の視線が交差する 男子編(4) 【大分県】

全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)県予選を目前に、今大会の注目選手を紹介するとともに、「いま気になる選手」を聞いた。そこにはライバルへの敬意、負けられない思いが交錯していた。コートの上で火花を散らす選手たちは、互いに認め合うことで強くなる。注目の選手たちが語る“もうひとりの注目選手”。その言葉の先に、今大会のドラマが見えてくる。


南翔佑歩(藤蔭3年)
2008年3月2日生まれ、180cm、71kg。南小倉中学出身(福岡県)、前所属チームはB’freaks。ポジションはスモールフォワード

 中学時代は無名の存在だった。しかし、西山泰加監督の目にとまり入学を果たすと、1年生からベンチ入りを経験した。だが大事な試合では出場機会ゼロ。その悔しさを糧に、3年間ひたむきに努力を重ねてきた。外角からのシュート精度が格段に上がり、身体能力を生かしたリバウンドでも存在感を発揮。この夏は「点を取り切る」意識を徹底的に叩き込まれ、ドライブのキレも増した。いまではチームのオフェンスを支える柱となっている。「毎試合25点以上は取りたい」と語る表情には、得点源としての誇りと覚悟が宿る。努力でつかんだ主役の座を、自らの手で守り抜く。

気になる選手
児玉光(大分舞鶴3年)
 1年の頃からマッチアップしている選手。対戦するごとに成長を確かめることができる存在。学年が上がるごとにシュート精度が上がっている印象。3ポイントが入り出したら止まらないので、調子に乗る前に抑えたい。


岡田采樹(別府溝部学園3年)
2007年6月5日生まれ、180cm、73kg。古蔵中学出身(沖縄県)、前所属チームはSTANDARD。ポジションはパワーフォワード

 身長180cmと決して大柄ではないが、存在感は際立つ。留学生ポールとの“ホットライン”はチームの大きな武器であり、ポールがボールを持った瞬間の阿吽の連係で相手ディフェンスを切り裂く。空いたスペースを一瞬で見抜き、タイミングよく飛び込んで得点を奪うセンスは抜群である。派手なプレーは少ないが、勝負どころでの得点はチームを救う力がある。「失うものは何もない。泥臭く、勝利のためにできるプレーに徹する」と語る言葉通り、献身と執念を武器にコートを駆ける。チームの歯車として、静かに勝利を支える影のキーマンである。

気になる選手
儀間クリスチャン(柳ケ浦3年)
 お互いの長所であるリバウンドでは負けたくない。ゴール下に入らせないように押し出し、自分がいいポジションを取って、リバウンド争いを制したい。ぶつかり合い、消耗戦に素持ち込めば勝てる。


田場瑶大(柳ケ浦3年)
2007年8月3日生まれ、167cm、60kg。古堅中学出身(沖縄県)。ポジションはポイントガード

 冷静沈着に試合をコントロールし、仲間を鼓舞する頼もしいキャプテン。リーダーシップを発揮してチームを一つにまとめ上げる存在である。好不調の波が少なく、悪い流れの中でも焦らず状況を立て直せるのが強み。ポイントガードとして、得点力のある留学生やシューターたちの個性を最大限に引き出す配球センスも光る。さらに、運動量豊富でタイトな守備を持ち味とする“ディフェンス職人”でもある。相手の主力を封じ、流れを呼び込むプレーでチームに安定をもたらす。キャプテンとして、そして司令塔として、冷静な判断と闘志で勝利を導く。

気になる選手
スタークス・ジュリアン・リトルジョー(別府溝部学園3年)
 対戦すればマッチアップする可能性がある。攻撃能力が高く、ドライブだけでなく、アウトサイドからのシュートも決める。高さもあり、一人で止めることは難しいが、平面勝負では絶対に負けない。




(柚野真也)

大会結果

2023年度