ウインターカップ前夜 火花散るライバル関係 注目の視線が交差する 女子編(2) 【大分県】
バスケ
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全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)県予選を目前に、今大会の注目選手を紹介するとともに、「いま気になる選手」を聞いた。そこにはライバルへの敬意、負けられない思いが交錯していた。コートの上で火花を散らす選手たちは、互いに認め合うことで強くなる。注目の選手たちが語る“もうひとりの注目選手”。その言葉の先に、今大会のドラマが見えてくる。

児玉光(大分舞鶴3年)
2007年11月22日生まれ、178cm、64kg。滝尾中学出身(大分市)。ポジションはシューティングガード
チームの得点源として、勝負の流れを変えるシュート力を持つ。3点シュートが最大の武器で、一度リズムに乗れば止まらない。1年生の頃から試合に出場し、経験も豊富。最終学年となった今季は副キャプテンとして、キャプテンを支えながらチーム全体を見渡す視野を持つ。場の空気を敏感に感じ取り、仲間に声をかけ、流れをつくるタイプでもある。「チームが上手く機能するためのプレーをするだけ。大事な場面でシュートを決めたい。その自信はある」と言い切る。冷静さの奥に闘志を秘め、コートを支配するその一投が、試合の行方を左右する。
気になる選手
南翔佑歩(藤蔭3年)
1年の頃から、ずっとマッチアップした選手。今はチームの核となり、インサイドでもアウトサイドからもシュートを決めてくる。お互い負けたくない思いが強く、いつもバチバチ。ただ、コートを出れば仲良し。決勝で対戦したい。

ファデラ・ママドゥ(柳ケ浦2年)
2008年10月11日生まれ、207cm、95kg。ザンビア共和国出身。ポジションはセンター
圧倒的な身体能力としなやかな技術を兼ね備えたスコアラー。インサイドのパワープレーに加え、アウトサイドからの正確なシュート、そして巧みなドライブから繰り出すダンクシュートで観客を沸かせる。強さと柔らかさを併せ持つプレースタイルは唯一無二で、今大会も平均30点以上の得点を狙う。「チームが勝つために得点したい」と語る姿勢には、エースでありながら献身的な一面も見える。ザンビア出身の留学生として、全国の舞台でもすでに名をとどろかせており、Bリーグのみならずヨーロッパのプロクラブからも注目される逸材である。
気になる選手
オヴァクポリィ・ポール・オゲネモメノ(別府溝部学園3年)
運動能力が高く、オフェンス、ディフェンス両方のリバウンドが強い。厄介な相手だが、自分が止めて、役割を与えない。

オヴァクポリィ・ポール・オゲネモメノ(別府溝部学園3年)
2007年7月27日生まれ、205cm、98kg。ナイジェリア連邦共和国出身。ポジションはセンター
スタークス・ジュリアン・リトルジョーと並ぶチームの2本柱として、絶対的な存在感を放つ。ゴール下でのポストプレーにめっぽう強く、相手ディフェンスをものともせず得点を重ねる力強さが持ち味だ。ナイジェリア出身の留学生で日本語の上達も早く、仲間とは日本語で笑顔を交えながらコミュニケーションを取る姿が印象的。試合中は闘志を前面に出し、リバウンドやルーズボールに飛び込む姿勢でチームを鼓舞する。「エナジーを出して、チームのために勝ちたい」と流ちょうな日本語で語るその言葉通り、エネルギーがチームの勝利を引き寄せる原動力となる。
気になる選手
ファデラ・ママドゥ(柳ケ浦2年)
得点能力が高く、中でも外でもプレーできるオールラウンダー。チーム得点の半分は取る選手だからこそ、しっかり守れば勝つチャンスは広がる。
(柚野真也)
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