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大分東明高校 「献身性」重んじる守備スタイル構築 夏の強化プラン③

大分東明高校 「献身性」重んじる守備スタイル構築 夏の強化プラン③

大分東明高校

県高校総体結果:1回戦敗退

 

 県高校総体では大分西を相手に1回戦で敗退したが、前半に失点せず、自分たちのゲームを組み立てられる強さを身に付けた。先制点も挙げたが、「失点したときのメンタル面の弱さがあった。今後はいろんなチームと対戦しながら克服していきたい」と有村光史監督。チームは9人の3年生を軸に、攻守ともに能力の高い1年生がスパイスとなるチーム構成で全国高校サッカー選手権県予選「ベスト4」の目標に挑む。また、選手たちの意見を基に今年からプレースタイルを変更。以前から重きを置いていた攻撃時のボールの持ち方や、立ち位置に注意を払うことに加え、より守備的な戦い方に力を入れることに取り組んでいる。どのような状況下でも全員でカバーしあう「献身性」を武器に、新たな東明サッカーをつくっている。

 

この夏の強化プラン

 

(1)80分を通して戦える体力とメンタル

現時点では試合の流れに応じてメンバーを入れ替え、戦える選手を見極めている。どのような戦術でもシンプルに手を抜かずに走れる強さを身に付けたい。

 

(2)競争心

技術や試合中のパフォーマンスだけではなく、ベンチからの発信力やサポート力も大事になる。ベンチ外の選手もどれだけ仲間に刺激を与え、お互いに切磋琢磨できるかがポイント。

 

(3)チーム力

トレーニングでは意見をぶつけ、要求し合うことがチーム力の向上につながる。選手同士でのコミュニケーションや仲間を助け合う献身性で一体感に厚みを付けたい。

 

 

注目の1年生

 

富来奏人 DF

無理なプレーをせず対応力にたけている。カバー力もあるユーティリティープレーヤー。1年生ながらにクレバーなプレーができると有村監督も太鼓判を押す。ボランチが本職だが、現在のポジションはCB。3年生が主力のチームの中でも抜群の安定感を持ち、自身も状況に応じた柔軟なプレーに自信をみせる。課題は1対1での強さだが、攻守におけるヘッドの強さはチームメイトからも絶大な信頼を得ている。

 

 

川井俊輝 DF

県高校1年生大会ではボランチを務めたが、今は持ち前のスピードを活かした右SBとしてチームに貢献。リーダーシップがあり、自分の考えを発信する力も持ち合わせる。有村監督は、「話を聞く姿勢、練習に取り組む姿勢が素直で真面目。すべてにおいて吸収力が高いため今後伸びていく選手」と、その人間性に一目を置いている。幼い頃から鍛え上げたドリブルとスピード、父親から伝授されたロングスローも武器のひとつ。

 

 

(塩月なつみ)

大会結果