
全国高校サッカー選手権県予選特集 冬の全国へ挑む注目選手とライバル(4) 【大分県】
サッカー
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全国高校サッカー選手権大分県予選が、18日にいよいよ幕を開ける。冬の大舞台への切符をつかむのは、果たしてどのチームか。大会を前に、勝負の行方を左右する注目選手たちに迫り、さらに「気になる存在」として挙げるライバルも紹介する。
永路拓実(大分上野丘3年)
2007年11月29日生まれ、166cm、62kg、前所属チームは別府FCミネルバ(別府市・中部中学出身)。プレースタイルはターゲットマンであり、最終ラインの裏へ抜ける「ラインブレーカー」。
前線からガツガツとプレスをかけ、チームに勢いをもたらすストライカーである。一方でトップ下に入れば、絶妙なパスでチャンスを演出するチャンスメーカーにもなる。フィジカルを前面に押し出したプレースタイルで、豪快なロングシュートや意外性あふれるトリッキーなゴールも決める。劣勢でも決して下を向かず、ポジティブな言葉とプレーで仲間を鼓舞する姿勢が、チームに勇気を与えている。「一つでも多く、少しでも長く、この仲間とサッカーを」。その純粋な願いを胸に、最後の笛が鳴る瞬間まで全力でピッチを駆け抜ける。
気になる選手
ストライカー全員
特定の選手はいないが、各チームのストライカーより点を取りたいし、負けたくない気持ちは強い。サッカーにおいて得点が全てだと思っている。勝つために必要なゴールを決めたい。一戦必勝で目の前の試合に集中することだけを考えている。
奥祐翔(大分東明3年)
2008年2月25日生まれ、180cm、67kg、前所属チームはカティオーラFC(大分市・大東中学出身)。プレースタイルはピッチの隅から隅まで動き回り、攻守に貢献する「ボックス・トゥ・ボックス」。
攻撃時のアタック力に優れ、ドリブルで単独突破を仕掛けられるボランチだ。力強くパンチのあるシュートを放ち、相手守備を一瞬で切り裂くことができる。セカンドボールへの反応も速く、常に次の展開を読みながらピッチを駆け回る。本人は「個人としては1対1で負けたくない。そして決定力を上げてチームの勝利に貢献したい」と語る。個々の力では劣っても、攻守の切り替えと走力で上回ることがチームの信条だ。その中心でプレーする奥は、まさに“攻撃も守備もできる心臓部”。走り続ける姿が、チームのリズムを生み出している。
気になる選手
村上温俊(大分工業3年)
中学の頃から仲が良く、一緒にプレーした。技術が高く、大分工業の攻撃の中心となる選手。お互いこれが高校最後の大会となる。準々決勝で第2シードと対戦すると思うので、そこで最高の結果を残したい思いは強いはず。俺たちも準々決勝で第1シードに勝ち、ベスト4を狙いたい。
亀園凌岳(日本文理大学付属3年)
2007年5月19日生まれ、165cm、60kg、前所属チームはAFCパルティーダ(鹿児島県・祁答院中学校出身)。プレースタイルは最終ラインの裏へ抜ける「ラインブレーカー」。
今季はチームとして思うような結果を残せていない。だが、この大会で台風の目となり、強豪を揺さぶろうという闘志がみなぎる。「攻守の切り替えを強く意識して、自分たちの長所である速攻につなげたい」と語るストライカーだ。ゴール前では一瞬の隙を逃さず、研ぎ澄まされた嗅覚で勝負を決める。ドリブルから一気に加速し、シュートまで持ち込む爆発力も持ち味。今大会ではその決定力を存分に発揮し、チームを勝利に導く覚悟で臨む。沈黙を破る一撃を放ち、チームに流れを呼び戻すゴールを狙い続ける。
気になる選手
全ての選手
高校から大分に来たので、他のチームや選手のことはあまりわからないが、対戦するチームの選手全てがライバルだと思っている。チームはノーシードだが、最後まで勝ち上がりたい。失うものがないからこその強みを生かし、ジャイアントキリングを起こして大会を盛り上げる。
(七蔵司)
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