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全国高校サッカー選手権県予選特集 冬の全国へ挑む注目選手とライバル② 【大分県】

全国高校サッカー選手権県予選特集 冬の全国へ挑む注目選手とライバル② 【大分県】

 全国高校サッカー選手権大分県予選が、18日にいよいよ幕を開ける。冬の大舞台への切符をつかむのは、果たしてどのチームか。大会を前に、勝負の行方を左右する注目選手たちに迫り、さらに「気になる存在」として挙げるライバルも紹介する。



篠田怜央(鶴崎工業3年)

2007年5月8日生まれ、175cm、66kg、前所属チームはキングスFC(津久見第二中学出身)、プレースタイルはチャンスメーカー

 攻守のバランスに優れ、速攻で一気に仕掛ける場面と、落ち着いてパスを回しながら試合を落ち着かせる場面、その切り替えの巧さが光る。守備でも当たり負けせず、泥臭いプレーも辞さない姿勢がチームメートの信頼を集めている。6月の県高校総体までは負傷者続出というチーム事情からFWとして前線に立ったが、今大会では本職のトップ下やボランチとしてプレー。与えられた役割に応じて力を発揮できるユーティリティー性こそ、最大の魅力である。ピッチのあらゆる局面で存在感を放ち、攻守両面でチームを支える姿は、まさに勝敗を左右するキープレーヤーである。

気になる選手
河野歩夢(大分鶴崎3年)
 大分鶴崎の中心となる選手。手足が長く、ボールをキープできるので攻撃の起点となる。これまで何度も対戦したが、河野を抑えないと勝てない。準決勝で当たると思うので、長所を出させないように組織として守り、今度は絶対に勝つ!



後藤結俊(中津東3年)

2007年7月28日生まれ、173cm、68kg、前所属チームは大分トリニータU―15宇佐(宇佐市・長洲中学出身)、プレースタイルは激しい当たりで攻撃の芽を摘む「ハードプレス」

 1対1の強さと激しいコンタクトプレーを武器に最終ラインを支える。攻撃面では正確なロングフィードでリズムをつくり、試合の流れを変える力を持つ。状況に応じて長いボールを蹴るのか、センターバック同士でつなぐのか、あるいはGKを組み込むのか。相手のプレスのかけ方や人数を冷静に見極め、最適な選択を下せる判断力が際立つ。守備者でありながら攻撃の起点を担えるセンターバックは、まさにチームの要だ。最後の大会を迎えるにあたり、「笑って終わりたい。そのために全力でやり切る」と語る表情には覚悟と充実感がにじむ。

気になる選手
緒方惺(柳ケ浦3年)
 中学では同じチームでプレーした仲間だが、負けるわけにはいかない。試合になればマッチアップすることになるかもしれない。攻撃の起点を作らせず、タイトなマークで自由にプレーさせないように抑え込みたい。互いに勝ち上がって準決勝で対戦したい。2―0で俺たちが勝つ!



二宮拓篤(大分工業3年)

2007年4月17日生まれ、175cm、70kg、前所属チームはMSS(大分市・滝尾中学出身)、プレースタイルは攻撃的GK

 無失点へのこだわりは誰よりも強い。しかし守備に徹するだけの選手ではなく、積極的に攻撃の組み立てに関与し、後方から試合を操ることができる。正確なパスで味方をつなぎ、状況を見極めて前線へ鋭いパントキックを送るプレーは、攻撃の起点そのものである。また的確なコーチングで仲間を動かし、守備陣全体に安定感をもたらすリーダーシップも際立つ。練習では熱を持って己を追い込み、試合では冷静に振る舞う。その二面性が二宮を守護神たらしめている。チームの最後尾に立ち、最後の砦としてゴールを守り抜く覚悟だ。

気になる選手
岡松愁人(大分3年)
 同じキャプテンとして見習うところの多い選手。チームの勝利のために声を出し、プレーで引っ張ることができる。テクニックに優れ、前を向いてプレーさせたら得点に直結するプレーができるので、自由にプレーをさせてはいけない怖い存在。

(七蔵司)

大会結果