
県高校総体 バレーボール男子 仲間との絆で栄冠をつかんだ大分南 【大分県】
バレー
全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)の男子県予選は、先行して行われた女子に続き明日31日から始まる。第4回は王者奪還を狙う別府鶴見丘。
今年のチームも個々のポテンシャルは高い。身長186㌢、最高到達点335㌢、県内トップクラスの高さとパワーを誇るアウトサイドヒッターの安部竜乃介(2年)を筆頭に、攻守で活躍するミドルブロッカーの岩野冬雅(3年)など粒ぞろいの選手たちだ。
唯一の懸念材料は経験値不足だ。今春卒業した3年生がレギュラーとして活躍していた期間が長かったため、1年生はもちろん、2、3年生も試合経験が少ない。新メンバーで新しい体制を…という矢先の新型コロナウイルスによる部活動自粛の影響も大きかった。
しかし、舞裕太監督は今回の自粛を前向きに捉えている。「バレーができることのありがたみを知ったはず。選手たちには“明日何もかも失ってもいいくらい今日打ち込め”と常々話している」。その言葉は選手たちを奮い立たせ、自粛後は集中力が格段に増したという。
集中力のある練習を続ける別府鶴見丘
キャプテンの八田賢伸(3年)は、「監督の言葉を聞いて、どんな練習にも全力で取り組めるようになった。自分の持ち味は行動力の高さ。誰よりも声を出し、空いた時間は率先して練習に取り組み、みんなを引っ張りたい」とリーダーとしての思いを新たに、チームをまとめている。
そんな別府鶴見丘が目指すのはシンプルなバレー。複雑なことはせず、最大の武器である高さとパワーで真っ向勝負を挑む。経験値不足は総合力でカバーするつもりだ。舞監督は「実績はあくまで過去のもの。チャレンジャーとして試合に臨みたい」と謙虚に語ったが、もちろん負けるつもりはない。「勝って、鶴見丘の強さを印象づけたい」と言葉を続けた。
現在、チームには激しいレギュラー争いが起き、活気づいている。「明日何もかも失ってもいいくらい今日打ち込め」。選手たちは舞監督の言葉を繰り返し胸に刻み、県予選優勝、その先にある全国を目指す。
2年ぶりの頂点を目指す
(甲斐理恵)
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