
【指導者の肖像〜高校スポーツを支える魂〜】 信じる力が未来を変えていく 柳ケ浦高校バスケットボール部監督・中村誠(前編)
バスケ
高校バスケットボールで最も注目が集まる全国高校選手権大会(ウインターカップ)。高校3年生にとって、最後の晴れ舞台への出場権を懸けた最終予選まで1カ月を切った。ここでは躍動感あふれたプレーで勝利を目指す選手を紹介し、気になる選手を聞いた。
仲間廉人(柳ケ浦3年)
2002年5月9日、ポイントガード、170cm、67kg、古堅中学出身(沖縄県)
最終学年、そしてキャプテンとなり背負うものの大きさを感じている。「3年生にとって最後の公式戦で、新チームになって全国に行ける最初で最後のチャンス。勝つことにこだわりたい」と力強く語った。県高校総体では気持ちが空回りし、準決勝で宿敵・別府溝部学園に大敗した。「自分たちのバスケが出せなかった」と反省し、今夏はポイントガードとして試合を作り、仲間の力を引き出すことに注力した。「昨年に比べ一人一人の能力は高い」と脇役に徹するも、勝負どころでは自らの得点で勝利を導くつもりだ。
気になる選手は?
島袋琉希(別府溝部学園3年)
同じ中学で良きライバル。ゲームメークに優れ、自分でも点が取れる理想の選手。昨年のウインターカップ県予選でマッチアップして、改めてすごさを感じたが負ける気はしない。今度こそ自分たちが勝って全国に行く。まずは目の前の試合に集中して、勢いに乗って対戦したい。チームの雰囲気も大会に向けてだんだん高まっている。
大淵康太郎(藤蔭3年)
2002年6月4日、パワーフォワード、184cm、75kg、別府北部中学出身
「筋力が増え、体が大きくなって当たりが強くなった」と宇野輝監督はゴール下のプレーに成長を感じている。大淵自身も「最近の練習試合では思い通りのプレーができるようになっている」と手応えを感じている。藤蔭の誇るビッグマンは、ローポストで起点となり、リバウンドの回収率も高く、泥くさいプレーもいとわない。キャプテンとして悩みも多いが、「けが人が復帰して、ようやくチーム全体に気持ちが入り、同じ方向を向けるようになった」と、上り調子のまま大会を迎えることに尽力する。
気になる選手は?
フセイン(別府溝部学園3年)
高さがあり、身体能力も高い。ゴール下で圧倒的な存在感を出せる選手。試合になればマッチアップすることになると思う。チームディフェンスで対応するようになるが、できるだけ一人で抑えられるように有利な位置で勝負したい。決勝までの2試合も気が抜けないし、初戦から全力プレーで相手を圧倒できるような試合をしたい。
北侑真(別府鶴見丘3年)
2002年12月12日、ポイントガード、166cm、58kg、南大分中学出身
スピードを生かしたドライブを武器に、チームの司令塔としても活躍してきたキャプテン。県高校総体での結果に満足できず、3年生で唯一、ウインターカップを目指してチーム残留を決意。キャプテンの座は新チームの2年生にバトンを渡したが、エースとして先頭に立ち、最後の戦いに向かう。「バスケに対する思いはチームで一番強い」と掘高太郎監督も評価する精神的な支柱でもある。ポイントガードとしての彼の手腕がチームを勝利へ導くことは間違いない。
気になる選手は?
蔵本翔(中津北3年)
小学生の頃から知っている選手。高校の公式戦では対戦する機会がなかったが、試合で見る度にどの選手よりもドライブや3ポイントがうまくて、バスケを極めているなぁと感心する。プレースタイルが自分と合う感じがして、ライバルというよりも一緒のチームだったら楽しそうだと思える選手。彼もウインターカップまで残る決断をしたようなので、負けないように頑張りたい。引退後は一緒にバスケをできる機会がありそうなので、それも楽しみ。
(黒木ゆか)
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