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マネージャー戦記 花園へ挑む最後の冬を支える 大分東明ラグビー部

マネージャー戦記 花園へ挑む最後の冬を支える 大分東明ラグビー部

全国高校7人制ラグビー大会で2年連続準優勝を果たした大分東明。その強さの裏には、陰で支える3年生マネージャーの存在がある。3人は、選手たちとともに花園を目指す最後の冬に挑んでいる。

糸永葉月(3年) 原川中学校(大分市)出身 スポーツ歴は剣道
下村彩乃(3年) 判田中学校(大分市)出身 スポーツ歴はバレーボール
友松隆斗(3年) 東中津中学校出身 スポーツ歴はラグビー、バスケットボールなど

Q:マネージャーになったきっかけは?

糸永 中学の時、初めて生でラグビーを見て「かっこいい」と思ったのがきっかけです。キヤノンイーグルスの試合だったのですが、広いグラウンドで15人が体をぶつけ合い、ボールをつないでトライに向かって走る姿に衝撃を受けました。試合後の「ノーサイド」の雰囲気も素晴らしくて、そこからラグビーが大好きになりました。東明に入ったのも、マネージャーをしたい一心でした。
下村 将来は医療系の仕事に就きたいと考えています。ラグビーはけがも多く、医療に通じることが学べると思ったんです。東明はラグビーの強豪校なので、ここで経験を積みたいと思いました。
友松 小学2年から中学3年までラグビーをやっていました。試合に出る選手を支えてくれる人たちの存在を見て、自分もそういう立場で関わりたいと思ったんです。大分で一番強いのは東明だと知って、ここでマネージャーをやろうと決めました。選手のプレーを見て「自分もやりたい」と思う瞬間はありますが、今はマネージャーとして支えることにやりがいを感じています。ラグビーの魅力は「ノーサイド」の精神。敵も味方も称え合う姿勢は本当に素晴らしいと思います。

Q:マネージャーを経験して良かったことは?

糸永 最初は選手とコミュニケーションを取るのが難しかったです。でも同じクラスにラグビー部の子がいたので、自然と関われるようになりました。笑顔を心がけることで部活全体がスムーズに進むようになったと思います。誰かのために動く力、周りを見る力が身についたと感じます。
下村 最初は大変でしたが、段々とやりがいを感じるようになりました。自分の行動が選手の結果につながるのが嬉しいんです。伝統で練習後におにぎりを作る習慣があって、1年生の頃から作り続けています。今ではすっかり得意になりました。
友松 プレイヤーとマネージャーでは価値観が違います。その差を埋めるのが難しかったです。でも僕は両方の経験があるので、橋渡し役になれたのは良かったと思います。

選手が練習に集中できることを常に考えている

Q大分東明ラグビー部のココが凄い!を教えてください

下村 励まし合い、協力し合う雰囲気です。花園で日本一を目指して全員が本気で取り組んでいるのは本当にすごいと思います。3年生として最後に全力でサポートしたいです。
友松 昨年は大柄でテクニックのある選手が多かったけど、今年は少し小柄。でも団結力は昨年以上です。まとまりがあるのが今年の強みだと思います。
糸永 2月の県高校新人大会の敗戦をきっかけに、フォワード陣のスクラムやモールが一気に成長しました。そこはぜひ注目してほしいです。ラグビー部の選手は学校生活でも積極的で、授業や体育祭でもクラスを引っ張る存在。そういうリーダーシップも「さすがラグビー部だな」と感じます。

最後の冬に向けて全力でサポートする

Q:選手たちに伝えたいことは?

下村 私は人見知りであまり話せなかったけど、みんなのおかげで仲間になれた。ありがとう。そして、ずっと応援しています。
友松 選手がプレーしやすいように、小さなことにも気を配って支えたい。マネージャーも一緒に花園を目指して頑張ります。
糸永 3年間一緒に頑張ってきた仲間だから、最後は勝っても負けても笑顔で終わりたい。悔いなく、みんなで最高の瞬間を迎えたいです。

                                              (柚野真也)

大会結果