
【指導者の肖像〜高校スポーツを支える魂〜】 信じる力が未来を変えていく 柳ケ浦高校バスケットボール部監督・中村誠(前編)
バスケ
高校バスケットボールで最も注目が集まる全国高校選手権大会(ウインターカップ)。3年生にとって、最後の晴れ舞台への出場権を懸けた最終予選まで1カ月を切った。ここでは躍動感あふれるプレーで勝利を目指す選手を紹介。気になる選手も聞いた。
三河原アレックス(藤蔭3年)
2003年2月28日、オールラウンダー、187cm、76kg、日田五馬中学出身
けがから復調し、ウインターカップ県予選では大爆発の予感あり。宇野輝監督は「身体能力が高く、得点のバリエーションが多い。県ナンバーワン選手と思っている」と賛辞を惜しまない。今夏は九州の大学と練習試合を積み、その中で三河原は爆発的な得点力を見せた。大会まで残り1カ月でコンディションはピークとなる。「県総体はけがの影響でジャンプ力が落ち、不完全燃焼だった。どんな相手でも負ける気はしない。1試合平均30得点して、優勝する」とエースが勝利に導く。
気になる選手は?
フセイン(別府溝部学園3年)とモンガ(同2年)
練習試合で何度も対戦している。留学生2人とマッチアップすることはないけど、抑えないといけない相手。2人とも身体能力が高く、リバウンドが強い。対戦相手としては驚異であることに違いはないけど、負ける気はない。対策は考えているし、うまく機能すると思っている。初戦から勢いをつけて、決勝で対戦するのが楽しみ。
佐藤夏羽(大分舞鶴3年)
2002年6月12日、シューティングガード、172cm、70kg、原川中学出身
外からのシュートを得意とし、真面目で堅実なプレーでチームを引っ張るキャプテン。県高校総体では準備不足も重なり、チームとしての形が出来上がらないままだったため「自分たちらしさが出せなかった」と反省の多い大会になった。キャプテンとして、試合ではゲームメーカーとして判断力に磨きをかけながら、「自分が攻めるべきときは攻めの姿勢を貫いて、ひとつずつ丁寧に確実に得点を重ねたい」と、王座奪還に向けて前を向く。
気になる選手は?
島袋琉希(別府溝部学園3年)
個人的なつながりはないけど、チームとして何度か対戦してマッチアップしたこともある選手。スピードや当たり負けしない強さを持っていて、ここぞという大事な場面での決定力もある。同じポジションのプレーヤーとして、勝負どころで必ず決めるところがすごいと思うし、うまいなぁと感心させられる個人技も持っている。ウインターカップ予選で戦う可能性も高いので、彼のスピードに負けないように攻守の切り替えや厳しいディフェンスなど、自分たちの持ち味を出して勝ちたい。
(黒木ゆか)
嘉手川咲(別府溝部学園3年)
2002年11月26日、シューティングガード、175cm、63kg、古堅中学出身(沖縄県)
小学2年からバスケットボールをはじめ、全国を目指して沖縄から大分へ越境入学。外角からのシュートを得意とし、ウインターカップ3年連続出場をめざすチームの一員として努力を重ねている。県高校総体では「特にディフェンスで反省点が多かった」と振り返る。今大会に向けては「ディフェンスから流れをつくりたい」と、課題克服に向けて厳しいトレーニングに汗を流している。「コートの中でも外でも、声を出してチームを支えられる存在になりたい」と、プレー以外でも高い意識を持っている。
気になる選手は?
仲間廉人(柳ケ浦3年)
小学生の頃から知っていて、あの頃はやられっぱなしだった。中学は同じ学校でチームメートとしてプレーした。今でも沖縄に帰ったときは会う。高校ではまたライバルになり、同じポジションなのでマッチアップすることが多い。ウインターカップ予選ではおそらく決勝進出をかけて戦うことになると思う。スピードや得点力のあるプレーヤーなので、ディフェンスでは絶対に抜かれないようにしっかり付いていって彼を止めたい。
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