
【指導者の肖像〜高校スポーツを支える魂〜】 信じる力が未来を変えていく 柳ケ浦高校バスケットボール部監督・中村誠(前編)
バスケ
全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)県1次予選が7月25、26日に行われた。女子は大分南、大分東明、中津南、大分舞鶴が2次ラウンドに駒を進めた。
3年生が全員引退し、新チームとしてスタートしたばかりの大分舞鶴は26日、初戦となった2回戦の大分西を58-53の接戦で制し、3回戦では津久見に76-46で勝利した。昨年から試合に出ていたキャプテンの川崎あゆみ、田中颯希、上野有加の2年生を中心に、佐藤みなみ(1年)も活躍、学年にとらわれずメンバーチェンジを重ねながら“全員バスケ”で勝ち上がった。
試合後、山本真澄監督は「新チームがはじまったばかりで課題はたくさん」と話したが、初の公式戦に加え、1日に2試合をこなした選手たちをねぎらった。技術はもちろんのこと、最後まで走り切るメンタルや体力など強化するべき点は多い。「特にディフェンスでは、カバーの意識を持って練習してきたが、ファウルが多かった」というように、ファウルを抑え最後まで足を止めずに守り切る体力づくりが課題。
新チームとなり初の公式戦で連勝した大分舞鶴
オフェンスでは得点にこそ結びつかなかったが、1対1の勝負を仕掛ける場面も多く見られたことが収穫だった。シュート力が身につけば、得点増につながるはずだ。山本監督は「最終的にはオフェンス、ディフェンスともに1対1で勝負できるチームにしたい」と思い描く。
川崎は「相手は3年生が残っているチームだったけど、絶対に勝つという意気込みで試合にのぞんだ」と、キャプテンとしてチームを鼓舞しながら自身も力強いプレーで勝利に貢献。試合を振り返り、後半にシュート成功率が落ちたこと、勢いづいた相手にディフェンスが弱気になってしまったことを反省材料としたが、「今年のチームは全員で攻めることを共通認識にしている。ベンチからの声も含めて、全員で戦えるチームにしたい」と話す。10月の2次予選初戦は藤蔭との対戦になるが、「強いことはわかっているけど、自分たちがどこまでやれるか試してみたい」と挑戦者として戦い抜く覚悟だ。
「全員で戦えるチームにしたい」と語った川崎あゆみ
(黒木ゆか)
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