
【指導者の肖像〜高校スポーツを支える魂〜】 情熱と理論が紡ぐ育成の現場から 柳ケ浦高校女子サッカー部監督・林和志(後編)
サッカー
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大分トリニータは27日、オーストラリア(1部)のパース・グローリーに所属していたDF三竿雄斗が加入することを発表した。2019年から4年間、大分に在籍し公式戦138試合に出場していた左サイドバックにとっては、3年ぶりの古巣復帰となる。海外での経験を経て、古巣に戻った三竿は、上位進出への可能性を強く信じ、チームの現状に鋭くメスを入れる。復帰への思いと覚悟を語った。
――改めて、大分の一員として練習参加してみての手応えは?
(オーストラリアの)シーズンが終わってから2カ月ちょっと空いてしまったが、体は動いていますし、徐々にコンディションも上がってきている感じです。チームに合流して思ったことは、まだ全体的に「力を出し切れてないな」と。チームのポテンシャルを考えれば、今の順位(12位)より上を狙えるはずです。
――複数の選択肢があった中で、大分を選んだ決め手は?
正直ここしか考えてなかったです。シーズン中に海外のチームから興味を持ってもらったことはあったんですけど、強化部の吉岡(宗重スポーツダイレクター)さんと直接話したときに「戻りたい」という気持ちが強くなった。大分は自分にとって恩のあるクラブ。いつか帰りたいと思っていたので、オファーをもらったときは迷いませんでした。
――以前在籍していた時と比べて、チームの変化をどう感じていますか?
若い選手がすごく多くなった印象ですね。まだ一人一人の特徴をつかみきれていないので、そこは早くつかんでいきたいです。全体的には、能力の高い選手がそろっていると感じてます。
――現在、大分はリーグ12位と苦戦中。チームに足りないものは?
練習中のおとなしさが少し気になっています。勝つために、守備ならどう動いてほしいか、攻撃ならどう崩したいかを、選手同士で要求し合わないといけない。もっと責任を持ってやる必要がある。そこが良くなれば、チームはもっと変われると思います。みんな「勝ちたい」という気持ちはある。ただ、それをもっと表現して、周囲を巻き込むような空気をつくる必要がある。練習から、そしてホームのスタジアム全体で、勝つための熱量を高めていきたい。個人の細かなスキルアップと、チームとしての“空気づくり”、両方が大事だと思っています。
――今季は「いい守備からいい攻撃へ」というコンセプトを掲げているが、いい攻撃には至っていません。
守備の意識は浸透してきていると思います。ただ、ファーストディフェンダーの迫力とか、その後ろの連動性、アプローチのスピード、そういう部分をあと10〜20%高めていければ、もっと相手の目線を下げてボールを奪えるようになる。そこからの攻撃の質も含めて練習の中に、どれだけこだわれるかが重要です。パスのズレ一つとっても改善すべき点は多いですね。
――守備が重く、ボールを奪っても前に運びきれない場面が目立つという指摘については?
まずは縦のコンパクトさを保ちつつ、1度目、2度目のプレッシャーを強くかけて、相手の目線を下げる。その上でディフェンスラインも高く保つ。そうすることで相手の自由な動きを封じることができる。高い位置で奪うことができれば、それだけチャンスにもつながると思います。
―今週末の今治戦から出場する可能性もありますが、準備は?
行けと言われれば、もちろん全力でやるつもりです。ただ、70%ぐらいのコンディションでは思うようなプレーができないかもしれない。1試合1試合が大事な状況なので、プレーオフ圏内を目指すためにも、早くコンディションを上げて勝利に貢献したいです。
(七蔵司)
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