
大分東明の3選手 ラグビーU―17日本代表で世界へ 【大分県】
ラグビー
7月31日から8月3日にかけて長野県で開催されるラグビーの「コベルコカップU18」。単独で15人制のチームを組むことができない高校の選手たちを、全国9ブロックから選抜したチームで競う。年末にラグビーの聖地・花園で開かれる「U18合同チーム東西対抗戦」への登竜門でもある。
今年、九州代表に選ばれたのが大分上野丘の佐藤武信(3年)と馬越脇優翔(まごえわき・ゆうと、2年)の2人だ。大分上野丘は、第26回九州高校10人制ラグビー大会で堂々の準優勝を果たしている。体格で勝る相手にも一歩も引かず、決勝では日向(宮崎)に14-40で敗れたものの、全員が心を一つにし、鍛え抜いた戦術で挑んだ姿が印象的だった。
大分上野丘でキャプテンを務める佐藤は、グラウンドでは誰よりも声を出し、仲間を鼓舞し続ける精神的支柱。バックスとしてスピードに優れ、特にタックルの強さには定評がある。「ここぞ」という場面で抜け出してトライを決める勝負勘もあり、プレーとリーダーシップの両輪でチームを支える存在だ。
馬越脇はチームの中核を担う。体格にも恵まれ、フィジカルに優れている。もうすぐベンチプレスで100キロを上げる勢いだという。スピード、パス能力、ゲームメイクにも優れたオールラウンダーであり、冷静な判断力と熱い気持ちを併せ持つ。
九州代表として、普段一緒にプレーすることのないプレーヤーと即席チームを組む。白石欣基監督(大分上野丘)は、「だからこそ、この経験を大切にしてほしい」と語る。「学校の枠を超えて、もっと高いレベルで自分がどこまで通用するかを感じてほしい。自分から動かないと何も始まらない。コミュニケーションを取って、持ち味を出していく経験こそが成長の糧になる」
小さな世界で満足せず、より高みへと挑む。この夏、大分上野丘の2人のラガーマンは、「さらに一回り大きくなってチームに戻ってくる」と約束した。
(柚野真也)
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