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#スポーツのチカラ 県高校総体 少林寺拳法 ベストを尽くし、一区切り

#スポーツのチカラ 県高校総体 少林寺拳法 ベストを尽くし、一区切り

 県高校総体の少林寺拳法競技には男女5人が出場。今大会は密接を避けるため組演武はなく、単独演武のみで競われた。競技専門委員の波多野克士委員長は「全員が突き、蹴りがしっかりできていた。インターハイ(全国高校総合体育大会)前の追い込む時期が一番伸びるのだが、新型コロナの影響で練習ができなかった。それでも限られた時間の中で最善を尽くしてくれた。甲乙つけがたい結果となった」と総括した。

 

 男子の単独演武で優勝した三塚林太郎(玖珠美山3年)は、キレのある大きな動きで演武をまとめた。高校入学を機に少林寺拳法をはじめ、最後の大会は黒帯(初段)での出場を目標に稽古に励んだが、3月の初段試験が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期になり茶帯(1級)で高校最後の大会を終えることになった。「優勝できたことは良かったけど、全部を出し尽くせたかと言えばそうでもない。これで一区切りついたが、卒業までに黒帯を取りたい」と意欲を見せた。

 

男子単独演武で優勝した三塚林太郎

 

 女子の優勝は幸島歩夢(日田三隈3年)。柔軟性としなやかさを持ち、磨いた技を見せた。高校に部活がないため、週に2、3回道場に通い、鍛錬の時間が限られたなかで集中力を研ぎ澄ませ上達した。「玖珠美山の選手より練習時間が少なく、焦り、点数が伸びなかった時期が苦しかった。それでも自分にできることを精一杯やった。悔いはないし、ベストは尽くせた」と笑顔を見せた。

 

 波多野委員長は、「部活は終わっても武道に終わりはない。どんな形でも少林寺拳法を続けてほしい」と3年生に言葉を送った。

 

女子単独演武で優勝した幸島歩夢

 

 

(柚野真也)