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#スポーツのチカラ 県高校総体直前特集 剣道女子

#スポーツのチカラ 県高校総体直前特集 剣道女子

 今年の県高校総体の剣道女子は高いレベルで実力が拮抗している。昨年11月の県高校新人大会の団体戦では大分鶴崎が優勝し、今年1月の全国高校選抜大会県予選では杵築が頂点に立った。そこに明豊、三重総合、大分国際情報を加えた5校が、決勝リーグに進出する4つの枠を争う。「どの高校も力がある。モチベーションが高く、勢いがあるところが勝つだろう」と話したのは大分国際情報の高倉寛矢監督。

 

 新型コロナウイルスは剣を志す者からも、鍛錬の成果を披露する場を奪った。昨年の全国高校総合体育大会(インターハイ)の個人戦5位タイとなった栗山一花(大分国際情報3年)は、日本一を掲げてこの1年間、竹刀を振った。「インターハイ中止の知らせを聞いたときは頭が真っ白になった。全てをつぎ込んできたので受け入れられなかった」と話す。大分国際情報の一員として、インターハイに出場することへの並々ならぬ思いがあったのには理由があった。

 

昨年のインターハイ個人戦5位タイとなった栗山一花

 

 創部3年目を迎えた女子剣道部に入部した。1年前に県外から転校してきた栗山を、2人しかいなかった同級生が温かく迎えてくれた。後輩も増え、4月には全学年がそろい、満を持して団体戦でのインターハイ出場が目標だった。しかし、新型コロナの影響で大会は中止になり、部活動も休止となった。練習も思うようにできず、目標も定まらなかった2カ月間は坂道を走り続けた。全国への道は途絶えたが、7月の県高校総体では団体戦初優勝を目指す。

 

 脚力が増し、繰り出す技の本数が増えた栗山は「これまで悔しい思いばかりしてきたので最後は勝って、みんなと笑って終わりたい」と話し、キャプテンの渡辺朔楽(3年)は「後悔はしたくない。全てを出し切る」と最後の晴れ舞台に挑む。団体戦には昨年の県高校総体の個人戦3位の竹本由佳(3年)らとともに出場する。一枚岩となって悲願の団体戦初優勝となるか。ライバルは多く、強い。

 

団体戦初優勝を狙う大分国際情報

 

 

(柚野真也)

 

大会結果