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#スポーツのチカラ 県高校総体直前特集 バスケットボール男子

#スポーツのチカラ 県高校総体直前特集 バスケットボール男子

 毎年、熱い試合が繰り広げられる県高校総体の男子バスケットボール。今年も優勝候補は別府溝部学園だ。一昨年に悲願の全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)初出場を果たし、昨年は全国高校総合体育大会(インターハイ)にも初出場した。今年は新チーム初の公式戦となる県高校新人大会で優勝し、2年連続のインターハイ、3年連続のウインターカップ出場を狙っていただけに、インターハイ中止は悔やまれる。快進撃を続ける別府溝部の対抗馬は柳ケ浦、そして大分舞鶴、藤蔭と続く。上位は力が拮抗しており、優勝争いはし烈を極める。

 

 別府溝部を取材したのは、練習が再開してまだ1週間の時期。練習休止の期間は一人ひとりが自覚を持ち、筋力強化など自宅でできることを徹底した。「モチベーションは思ったほど下がっていない。自分たちで考えて行動してくれた」と末宗直柔監督。普段から、何事においても“自覚を持つことの大切さ”を伝えてきた結果だろう。インターハイ中止が決定した今、ウインターカップが開催されることを信じて練習に励んでいる。末宗監督は練習が制限されたことでできた時間をいかに有効に使うか、選手も指導陣も日常を見直すいいきっかけになったと前向きにとらえている。

 

ウインターカップに向けて始動した別府溝部学園

 

 今年のチームに関して、末宗監督はアプローチを変えている。「自分たちの代でどんな伝統を残すか」と投げかけ、「勝ちにこだわってもいいし、チームに貢献できるプレーをすることでもいい。バスケを通じて今できること、未来につながることを見つけてほしい」と話したという。決して目標を失ったわけではない。チームにおける自分の役割を意識させることで個々の思いを結集させ、チームに今まで以上に一体感を芽生えさせたかったのだ。キャプテンの植山祐貴(3年)は「コミュニケーションをとり、ルーズボールへの執着など、やろうとしていたことをもう一度思いだしてがんばりたい。目指すはウインターカップベスト4」と、次の目標に向けて気持ちを切り替えている。

 

 従来であれば多くの観客の声援が選手たちを後押しする試合会場だが、今年は会場への入場が制限され保護者は入れず、選手、役員など各校少数となる。末宗監督は「コートの中でバスケを楽しんでいる姿を見せたかった」と残念がったが、選手はバスケットボールができる喜びを感じながらプレーするつもりだ。

 

県総体はチーム一丸となって優勝を目指す

 

 

(黒木ゆか)

大会結果

2023年度