
県高校総体 バレーボール男子 仲間との絆で栄冠をつかんだ大分南 【大分県】
バレー
4月から大分三好ヴァイセアドラーに加入した古賀健太は、188㌢の身長も、スパイカーとして圧倒的に有利な左利きであることも、勝利への秘めた思いも、バレーボールで戦うための自らの資質であることを分かっている。小川貴史監督も「日本の宝となるポテンシャルがある」と大きな期待を寄せる。スパイク時のインパクトの強さ、高さがあり、助っ人外国人選手の多くが配置される極めて攻撃力の高いオポジットでの起用を考えている。
体の線が細く、トップリーグで戦うための体力、筋力強化はこれからの作業となるが、古賀は「コロナウイルスの影響で体をつくる時間はたくさんある。これまでも中学から高校、高校から大学とカテゴリーが上がるたびに自分の足りないところを補い、結果を出すことにこだわってきた。その過程で得たことは力になっているし、トップリーグになってもやることは変わらない」と焦りはない。
188㌢の左利き、ポテンシャルを秘めた古賀健太
同期入部の井口直紀とは“くされ縁”。中学2年のときにクラブチームで一緒にプレーしてから10年目。春の高校バレー、全国総体、国体の高校バレーボールの三冠を一緒に達成したこともある相棒と今季も同じチームでプレーする。古賀は「あいつが先にココに来ることが決まり、その後に自分が決まった。後を追うようになったのは悔しいが、長年一緒にやっているので安心感はあるし、僕らにしか分からない感覚はあるのでコートに立った時は武器にしたい」と話す。
昨年11月に大分三好の内定選手として登録されたが、右手を負傷しリーグ戦の出場はかなわなかった。しかし、古賀の情報は他チームにないため、今季の秘密兵器となり得る。スーパールーキーの力は未知数だが、攻撃専門のオポジットとして、硬軟自在のスパイクで得点を量産し、後衛に回れば強烈なバックアタックで相手守備を惑わすことができる。コートに立つだけで攻めの枚数を増やせる存在は、小川監督が志向する攻撃バレーの肝となる。「1日でも早く試合に出て、トップリーグの実力を知りたいし、チームの勝利に貢献したい」と語った古賀。目標としていた日本最高峰のリーグでのプレーを心待ちにしている。
まずはトップリーグ出場が目標となる
(柚野真也)
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