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優勝を自信にステップアップ 中学生ゴルファー益永彩未(大分中学3年)

優勝を自信にステップアップ 中学生ゴルファー益永彩未(大分中学3年)

 体は大きくないが安定したショットでスコアを伸ばす益永彩未(大分中学3年)。父親の勧めで小学3年生のときに姉・理央と始めたゴルフは上達し続けている。ライバルの姉と競うようにクラブを振ることでスイングの再現性が高まった。地道なパター練習の成果も積極的な攻めのゴルフにつながっている。今月初めに開催された九州ジュニアゴルフ大会では、いつも練習で回るコースであったことも幸いした。“地の利”を生かし、距離よりフェアウエーキープ率を上げることを心がけ、優勝した。益永は「この大会で得た自信を無駄にしたくない」と、つかんだ手応えを大きな成長につなげようとしている。

 

 前の組や他の選手との兼ね合いで、ゴルフはいつも自分の思い通りのリズムでプレーできるわけではない。心乱れることも多いが、「しっかり自分のスイングができるように心がけている」と益永。ドライバーの飛距離は200ヤードほどだが、フェアウエーを最優先し、得意のアプローチ、パットでスコアをまとめる。奥田創志コーチは「試合の組み立ては経験が必要なのでこれからだが、とりこぼしが少ないゴルフを確立できている」と話す。

 

九州ジュニアゴルフ大会で優勝した益永彩未

 

 

 コロナウイルスの感染拡大の影響で次の大会は定まらないが、益永は「できることをするしかない」と休みをとりながら、自宅でパター練習や素振りを欠かさない。真面目な益永に対し、「ゴルフは個人競技で、メンタルが左右するスポーツ。まだまだおとなしいので、少しくらい自己中心的で我を押し出してもいい」と奥田コーチ。憧れの渋野日向子プロのように活躍することを夢見る少女は、勝利を積み重ね、ステップアップを図る。

 

勝ち続けることで自信をつけたいと話す

 

 

(柚野真也)