国スポ 期待高まるチーム大分 今年も千点以上目指す 【大分県】
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もう一度日本一を目指す 競泳 高橋功(南大分中学3年、ルネサンスおおいた)
昨夏の全国中学校水泳競技会200㍍平泳ぎで頂点に立ち、全国JOCジュニアオリンピック夏季水泳大会でも同種目で日本一になった。高橋功(南大分中学3年、ルネサンスおおいた)は、「競うことが好き。大会になると燃える」と自己ベスト更新とともに“勝てる選手”になることを目標とする。今年は2大会連覇とともに国体、日本選手権を視野に入れ、飛躍の年にしたいと話す言葉に力がみなぎる。
ぜんそく治療に効果的と言われ水泳を始めたのが3歳の時。大分市内のスイミングスクールに通い、「周りと競いながら速く泳げるようになった。自分には水泳が向いているのかな」と思えた小学2年の頃には選手コースで練習するようになっていた。全国規模の大会に出場するようになった小学5年時には日本一を意識するようになる。専門種目は平泳ぎだが「苦手種目がない」のが強み。全種目を均等に練習することで体のバランスと体幹が強化され、けがの少ない選手へと育った。
全中、JOCジュニアオリンピックで日本一になった高橋功
中学になると身長が伸び、現在の身長は177㌢。成長とともに泳ぎはダイナミックになった。ルネサンスおおいたの友岡俊介コーチは「特徴である手足の長さを生かした泳ぎができるようになった」と話す。力強いストロークとキックで記録を伸ばし続けた。日本一に上り詰めてからの半年間は気持ちが緩み、練習で追い込めなかった時期を経験した。「達成感があって、その先をイメージできなかった」と高橋。その間にライバルたちが記録を伸ばしたことで焦りが出た。
置かれた立場によって心の持ちようも変わるものだ。「もう一度日本一への思いが強くなった」と目標が定まってからはギアが上がった。泳ぐフォームを何度も見直し、苦手のターンの克服に努め、筋力トレーニングや柔軟強化に力を入れるようになった。高橋は「今は目の前の課題をクリアし、今年ある大会で結果を残したい。そこから先はまだイメージできない」と話したが、まなざしに一点の曇りもなく、今夏の大会に向けて充実したトレーニングができているようだ。重圧も力に変え、伸び伸びと泳ぎ切る。「ぶっちぎりで勝ちたい」と活躍を誓った。
夏の大会に向けて順調に調整は進んでいる
(柚野真也)