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小学生女子サッカー 攻撃サッカーでTeam南大分が全国3位

小学生女子サッカー 攻撃サッカーでTeam南大分が全国3位

 12歳以下の年代の有能な女子サッカー選手たちに、試合機会を増やすことを目的として行われてきた「びわ湖カップなでしこサッカー大会」も今年で9回目を迎えた。県予選で頂点に立ち、九州大会予選で準優勝したTeam南大分は、勢いそのままに全国大会でも勝ち上がった。優勝したラガッツァ焼津に準決勝で敗れたが、3位決定戦ではPK戦までもつれる熱戦を制し3位となった。

 

 Team南大分のメンバーは、普段は男子に混じり県内のクラブやスポーツ少年団でプレーし、大会前に集まりチームとなる。数年前までは南大分サッカー少年団の女子チームとして単独出場していたが、年々、女子のサッカー人口が減り、今は合同チームとして出場するようになった。「寄せ集めのチームだが、それぞれのチームでしっかり練習している。目的意識さえ明確になればひとつのチームになれる」と河野千恵子監督。県予選を前にチームが結成されたときに、一昨年の全国大会では決勝トーナメントに進出できず悔しい思いをしたことを話し、選手に目標を設定させた。

 

共通意識が芽生えチームが結束した

 

 予選リーグ突破の「ベスト8」が目標となってからは、共通意識が芽生えた。身長の高い選手が多く、スピードもある。身体能力に優れたチームは、攻撃の好きな選手ばかり。それならばと攻撃型のスタイルを目指した。攻守の要となった小松由奈(千怒小6年)は、「県大会から全国大会まで楽しくサッカーができた。1点入れば流れがきた」と攻撃意識がチームに勢いを与えたという。全国大会の予選リーグでは3試合7得点で決勝リーグに進出し、その後は僅差の勝負を制し、当初の目標以上の成績を残した。

 

 大会終了後にチームは解散したが、次のカテゴリーでサッカーを続ける選手は多い。とはいえ「中学、高校とチームはあるが、まだまだ少ない。各地域に1つでもあれば女子サッカーを続ける選手が増える」と河野監督。底辺を広げても、その先の選択肢が少ないことが強化につながらない現状に頭を抱える。それでも、「大分から日本代表を目指してほしい。続けるなら頂点を目指してほしい」と選手に伝えた。全国大会でのハイレベルな刺激が、個人のレベルアップの大きな糧となったのは間違いない。次のカテゴリーで彼女たちが輝く姿を見てみたい。

全国3位となったTeam南大分

 

(柚野真也)

大会結果