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マネージャー戦記 選手を見守り、支えた3年間 大分東明ラグビー部

マネージャー戦記 選手を見守り、支えた3年間 大分東明ラグビー部

 大分東明高校ラグビー部の躍進を見守った。同部初となる全国高校ラグビー大会への出場を決めた瞬間は、選手とともに喜び、涙した。高校ラガーマンが憧れる聖地・花園で、これまで支えた選手が駆け抜ける姿が頼もしかった。大分東明のエンジョイ・ラグビーを笑顔で支えた3年生マネージャーが、選手とともに歩んだ3年間を振り返った。

 

加藤綾乃(3年) 城東中学校出身

工藤かんな(3年) 城東中学校出身

 

Q:高校最後の公式戦を花園で終えました。この3年間を振り返ってください。

加藤 3年間、東明のラグビーが強くなる過程を近くで見ることができて幸せでした。花園でプレーする選手は本当にカッコ良かったです。3年間は楽しいことばかりでした。ラグビー部のマネージャーであったことを誇りに思います。

工藤 すべてが楽しかった。最後の最後にみんなの憧れの舞台に連れて行ってもらえたし最高です。選手のみんなには感謝しかない。指導者の先生方も、支えてくれた方々すべてに感謝したいです。ラグビーを通していろんな方に出会えたことも、マネージャーをしていなかったら絶対に経験できなかったことです。

 

Q:大分東明初の全国高校ラグビー大会出場。全国選抜大会や7人制の全国大会などに出場しましたが、花園は別格でしたか?

加藤 これが花園か!という感じでした。グラウンドや会場の雰囲気、すべてがこれまでの大会と違っていたし、圧倒されました。そのようななかで選手は一致団結して、初戦突破した。勝つために集中力を高めている感じは、これまでに見たことがないものでした。

工藤 これまでの大会と雰囲気は全然違うのは私でもわかりました。それでも花園で勝つだろうと思っていました。試合直前は緊張していたけどラグビーを楽しんでいた。それは見ていて伝わったし、東明らしさが出ていたと思います。

東明ラグビーが強くなる過程を見守った加藤綾乃(左)と工藤かんな

 

Q:マネージャーになろうと思ったきっかけは?

加藤 同級生の選手に誘われ、実際に見学してマネージャーになりたいと思いました。他の部のマネージャーになることは考えていなかった。ラグビーはそれまで見たこともなかったけど、先輩マネージャーが選手を支えている感じが印象的でした。

工藤 部活見学して、選手を支えるマネージャーっていいなと思いました。私もラグビーのことは全然知らなかったけど興味を持った。とにかく迫力はすごかったことを覚えています。

 

Q:チームが強くなるとともに学校内での周りの目は変わりましたか?

加藤 変わりました。全く変わりました。次の試合はいつ、応援行くよーと言ってくれる人が増えました。1年の頃とは全然違う。年々、学校全体が応援してくれていると感じるようになりました。

工藤 一致団結、エンジョイ・ラグビー!が伝わったのだと思います。見て楽しいし、選手も楽しそうにプレーしている。ラグビーブームもありましたが、注目度は高まっています。マネージャーも2年生が2人、1年が5人。年々増えているし、新1年生はもっと増えるのかなと思います。

 

Q:練習後におにぎりを毎日配っていますが、マネージャーの手作りですよね?

工藤 毎日20合炊いています。1年の頃は握るのに時間がかかったけど、今はめっちゃ速くなりました。

加藤 基本は塩おにぎりですが、塩加減がうまくなったし、速さも形も自信はあります。みんながおいしいと言って食べてくれるのは、やはりうれしいです。

 

Q:では最後に同級生と下級生に伝えたいことがあれば。

工藤 3年生には感謝しかない。今までありがとうと言いたいです。下級生には、これまで先輩方が築いてくれた歴史を受け継いでほしい。みんなしっかりしているので、このまま頑張ってほしいです。

加藤 最高の仲間でした。下級生はこれからも新しい歴史をつくってほしいです!

 

マネージャーもワンチームだった

 

 

(柚野真也)

大会結果