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年男インタビュー 長谷川雄志(大分トリニータ)「チームに欠かせない存在になる」

年男インタビュー 長谷川雄志(大分トリニータ)「チームに欠かせない存在になる」

 2020年はスポーツの祭典・オリンピックイヤー。今年を正念場と位置付ける年男アスリートに新年の抱負などを語ってもらった。第1回は大分トリニータの長谷川雄志。決して有名ではなかった大卒新人は、ルヴァン杯で結果を出し、リーグ戦でチャンスを勝ち取った。今年は先発定着が目標となる。

 

 

Q:昨年は大卒新人ながらリーグ戦19試合に出場しました。長谷川選手にとって、どんな1年でしたか?

 とにかく楽しかった。J1とか、プロ1年目とか関係なく楽しめました。もっと試合に出たかったというのが率直な感想です。今までテレビで見ていたような選手と試合ができ、ある程度の手応えと課題を見つけることができました。具体的には、得意のフィード(攻撃陣へのパス)とフィジカルは通用するのかなと感じました。課題は判断のスピードです。

 

Q:プロ1年目ですが、大卒新人は即戦力としてチームの期待も大きかったと思います。プレッシャーはなかったですか?

 大学が強豪校ではないので誰だ?と思われていたと思います。チームにすぐには馴染めなかったけど、試合に出場するようになって認められた感じはあります。毎日が試合に出るための選考会のような緊張感は、今までに感じたことのないものでした。試合に出ても、いいプレーができなかったらすぐにベンチ外になるし、見えないプレッシャーにストレスを感じたこともありました。ただ、毎日サッカーだけを考えて生活できる環境はありがたかったし、自分にベクトルを向けることでネガティブになっても仕方ないと思えるようになり、楽しめるようになりました。

 

Q:順調な1年だったと思いますが、壁に当たるようなことはありましたか?

 プレー強度が足りないと指摘され、試合に出られなかった夏場に壁にぶち当たりました。何が自分に足りないか、もう一度見つめ直し、プレーの判断、速さを意識しました。それと基本であるボールを止める、蹴るを大事にするようになってから、また試合に出られるようになりました。やはり基本が大事なんだと気付かされました。

 

Q:練習中や練習後に小林裕紀選手と話す場面をよく見ました。どんなことを話していたのですか。

 裕紀くんが気づいたこと、感じたことをアドバイスしてくれるんです。裕紀くんが夏に加入して、僕のサッカー感は劇的に変わりました。一緒にボランチを組むようになって、細かいポジショニング、体の向きなどを意識すると見える景色が一気に変わったんです。相手の体の向きがどれだけこっちに向いているか、絞っているか。相手がどこを見て、どのくらいのスピードで向かっているのか。それは大分に来てからコーチから言われていたことなんですが、裕紀くんと一緒にプレーするようになってスーッと体にしみ込んだという感じでした。あの人はボランチの鑑です。

 

Q:対戦相手ですごいと思った選手はいますか?

 神戸の三田啓貴選手です(7月にFC東京に移籍)。こんなうまい選手がいるのだと驚きました。“ザ・レフティー”という選手で、ボールのもらい方、持ち方が独特で同じ左利きとして参考になりました。

 

Q:ベストゲームは?

 良かったことはあまり覚えていません。自分のプレーを振り返るために試合を見て、修正点を見つけたりすることはあるのですが、良かったところは続けようぐらいで印象に残っていないというか、興味がないです。唯一記憶に残っているのはアウェーの浦和戦です。試合前のミーティングで片野坂監督が熱い言葉を語ってくれて、鳥肌が出るほどゾワッとしました。僕は試合前に気持ちを昂らせないようにしているのですが、あのときはモチベーションが上がり、アドレナリンが出まくったという感じでした。

 

Q、今年はプロ2年目、そして年男です。24歳という年齢について思うことは?

 サッカー選手としては若手ではない。中堅として、チームに欠かせない存在とならなければいけないと思います。1年目で学んだことをレベルアップしたいです。

 

Q:今年の目標は?

 ボランチを極めたい。そして、全試合に出たいです。得点は2、3点、いや頑張って5点は取って、アシストは10ぐらいいきたいです。そのためにチームが始動するまでにしっかり体をつくらなければいけない。僕は体を休めるのは苦手なんで、オフも何かしら練習をしていると思います。

 

今年は1年目で学んだことをレベルアップすると語る長谷川雄志

 

 

(柚野真也)

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