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バサジィ・バレー 県総合選手権で連覇達成

バサジィ・バレー 県総合選手権で連覇達成

2019年度大分県6人制バレーボール総合選手権大会

12月1日 女子 大会2日目 昭和電工武道スポーツセンター

準々決勝 バサジィ大分2-1くにさき

準決勝  バサジィ大分2-0大分県中学選抜

決勝   バサジィ大分2-0臼杵B

 

 初戦の第1セットはエンジンがかからず苦戦を強いられたが、その後はしっかり調整し、“大人のバレー”で勝ち上がった。

 社会人チームや高校、県中学選抜など25チームで争われた県6人制バレーボール総合選手権大会で、バサジィ大分は大会2連覇を達成した。徳丸善基監督は「初戦のくにさきとの第1セットは自分たちで崩れたが、すぐに修正できて賢いバレーができた。ここで満足なんてする選手なんていないが今年最後の大会で優勝できてホッとした」と安堵の表情を浮かべた。

 

 学生と違いクラブチームは公式戦が少なく、試合経験が少ない。創部4年目の今年は練習試合を増やしたが、それでも公式戦となると会場の雰囲気も選手のモチベーションも異なる。初戦の入り方が大事になるが、中盤に8連続失点が響き第1セットを落とした。後がなくなった第2セットだが焦りはなかった。キャプテンの亀井亜由美は「連続失点しないことを心がけ、スパイカーを絞らせないようにトスを上げた。交代で入った選手もすぐに活躍した」と振り返ったように、的を絞らせずに得点を重ねた。

 

大人のバレーで連覇を達成したバサジィ

 

 これまで伊藤あかね、藤古彩乃にトスが集まることが多かったが、スパイクを打てる選手が加入したことで得点源が増えた。「調子が悪い選手がいてもカバーできるようになった」と徳丸監督。選手層が厚くなったことで簡単に崩れることはない。何より新加入選手を支える創部当初のメンバーの安定感が際立った。監督からみて「計算のできる選手」と信頼を寄せる古原加奈は、ブロックアウトをうまく狙い、隙間を狙ってスパイクを打ち込むことができる。一番確率の高いことを当たり前にできるのだ。「チームが崩れないことを考えている」(古原)と、その献身の気持ちと安定感が抜群だった。主軸も脇役も不足なく務める働きは監督の「計算」をたやすくした。

 

 準決勝以降は、強烈なサーブと破壊力あるスパイクで相手を圧倒することはなかったが、サイドアウトを着実に取り、相手を勢いづかせず点を重ねる。「得点の取り方を考え、実践できるようになったのは成長の証」(徳丸監督)。昨年までの既存メンバーが土台となり、新加入選手も気持ちよくプレーできる環境がある。着実に力をつけた手応えはあるが、徳丸監督は「(全日本)クラブカップ選手権で4強を狙うチームになるにはまだまだ。選手はアスリートとしての自覚を持って、もっと練習、プレーに集中する必要がある」と上を目指している。もちろん選手も同様で、亀井の言葉がみんなの思いを代弁していた。「大分県で優勝することが目的ではない。高いレベルでバレーをしたい」

 

ムラのないプレーが光る古原加奈(中央)

 

 

(柚野真也)