
【指導者の肖像〜高校スポーツを支える魂〜】 信じる力が未来を変えていく 柳ケ浦高校バスケットボール部監督・中村誠(前編)
バスケ
目標であった全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)への出場を果たせなかったが、“もうひとつのバスケ”で全国大会出場を決めた。県予選決勝で敗れた日田、準決勝で敗退した柳ケ浦、大分舞鶴から選手が集まり、チームを結成した「AVENGERS」がバスケットボール3人制の「3×3」の第6回U-18日本選手権に出場する。
小学校のときに同じチームでプレーしていた池田優(大分舞鶴3年)と石川桂也(柳ケ浦3年)が、ウインターカップ県予選で敗れた悔しさを晴らすべく、チームメートやライバルだった選手に声を掛けた。「大学でもバスケを続けるので体を動かしておこうかなと思って」(松本克己・柳ケ浦3年)、「もう一度、全国を目指せるならと思って」(梅木涼貴・日田3年)。思いはそれぞれだが「バスケがしたい!」とワンチームになった。
異なる高校の選手が集結
5人制とルールもコートの大きさも異なるが、基礎技術、個人能力の高さでカバーし、県予選、西日本エリア大会を突破して、全国行きの切符をつかんだ。3点シュートを高確率で射抜く池田、抜群の跳躍力でリバウンドをもぎ取る石川、ゴール下で体を張り、献身的なプレーができる松本、1対1に絶対的な自信をもつ梅木。それぞれの長所を最大限に生かし、「ノリと勢いで一気に優勝を目指す」と石川は話し、「みんなが楽しんでプレーできれば勝てると思う」と池田も手応えを感じている。
2年前の大会でも、県内の異なる高校でライバル関係だった選手たちが集まり、チームを結成。そのときは全国優勝と最高の結果を残した。梅木は「意識することはないけど、同じような結果を出したい」と頂点を目指す覚悟だ。
試合に向けて調整は順調
第6回3×3 U-18日本選手権
11月30日〜12月1日
東京・大森ベルポート
(柚野真也)
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