
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
第98回全国高校サッカー選手権大会の出場権をかけた県予選は9日、大分市の大分スポーツ公園サッカー場で行われ、2年連続11回目の優勝を狙う大分と14年ぶりの優勝を目指す柳ケ浦が17日の決勝に駒を進めた。
準決勝
大分7-1大分西
(5-0)
(2-1)
「試合の入りが良かった。準々決勝は得点が入らずに苦しんだので、その修正がうまくいった」と大分の小野正和監督。開始6分、14分でゴールを重ねたことを勝因に挙げた。慎重に試合に入り、重心の重かった大分西に対し、序盤からテンポよくパスを回し、攻撃的だった大分はコーナーキックから先制すると、左サイドを突破して追加点で勢いづいた。前半だけで3年生MFの重見柾斗と菊地孔明が2点ずつ奪い、5点目はショートパスをつないで相手DFを完璧に崩す理想の形で折り返した。
準決勝は1-0と辛勝だったが、2月の県新人大会、6月の県高校総体と優勝したチームの本領を発揮した。前半で大勢を決めると後半は交代枠を全て使い切り、決勝に向けて調整に充てた。それでも後半最初から出場した大神颯汰(3年)が2得点を奪う活躍を見せる。先発組と違う特徴を加味することで、チームを発展させる気概でいることが頼もしい。
「県予選はあくまでも通過点。ただ、大量得点した後の試合は大雑把になるので、決勝までに気持ちを入れ替えなければいけない」とキャプテンの佐藤芳紀(3年)。釘を刺すことも忘れなかったが、先の言葉は掛け値なしの本音だろう。優勝に向けて迷いがないから一連の動きにも戸惑いがない。2年連続優勝に王手をかけた。
けがから復帰し、準決勝で2得点の菊地孔明
佐藤芳紀(3年)
「準々決勝では点が入らずに苦しんだが、今日は前半で2点は取るぞと話した。立ち上がりに相手が準備できていないこともあり、早い時間に先制できたことが良かった。守備が消極的にならずにいい流れを崩さないように最後まで集中しようと声を掛けた。7点取ったことに浮き足立たないように、決勝まで緊張感を持って練習したい」
重見柾斗(3年)
「いい勝ち方をして、気持ちよく決勝に行ける。個人的にはハットトリックを狙えたのに、前半の途中で交代になったのは残念。不完全燃焼に終わったので決勝で大暴れしたい。3年になり昨年より自分がチームを引っ張る気持ちが強くなった。自分たちのプレーをすれば負けることはない。相手を圧倒するために最高の準備をしたい」
菊地孔明(3年)
「(今大会初めてのフル出場)けがの心配はない。今日は60点の出来だったが、チームはいい時間帯に先制し、いいリズムで試合ができた。早い時間に点を取れば、今日のような展開になる。今年のチームは中盤を軸にパスワークで試合を支配できる。決勝では自分がチームを勝利に導くんだという気持ちで引っ張りたい。優勝して選手権で勝つことしか考えていない」
(柚野真也)
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