OITA SPORTS

7/1 TUE 2025

supported by

塩塚

野球 野球

大分舞鶴高校・益川和馬 本格派左腕の集大成、全てはこの夏のために

大分舞鶴高校・益川和馬 本格派左腕の集大成、全てはこの夏のために

オー!エス! OITA SPORTS編集部がピックアップ!

スター候補生ファイル #6

益川 和馬

大分舞鶴高校/ピッチャー/3年/176㎝・76㎏

 

 

 中学生の頃から県内では益川和馬の名前は知れ渡っていた。左の本格派は力強いストレートを中心に、カーブ、スライダー、チェンジアップを織り交ぜ、クレバーな投球の組み立てで凡打の山を築く。同じ大東中学でバッテリーを組んだ平隼(大分商業)とともに、いくつかの高校が声を掛けた。

 

 注目の左腕が選んだ高校は、甲子園出場経験のない大分舞鶴高校だった。益川は「じっくり自分の力をつけて、最大限に生かせる高校と思った」と当時を振り返る。その言葉の通り、1年生の頃からマウンドに上がったが、優先したのは体の土台づくりだった。「高校野球で終わらず、その先を見据えて無理なく、じっくり体を作らせた」と花田修監督。経験を積ませるために試合に起用したが、球数を制限するなど配慮した。練習でも体力アップに重点を置き、陸上部のトレーニングメニューや股関節の可動域を広げるストレッチを取り入れ、今夏の最後の大会に照準を合わせた。

 

 主だった成績を残せず焦りを感じた時期もあったようだ。本格派であるが故に球速へのこだわりもあった。しかし、益川は「チームを勝利に導くピッチングとは何か」を自問自答し、行き着いた答えが「(1大会を)全試合を1人で投げ切る」だった。これまでの自分のピッチングを見直し、「打たせてアウトカウントを稼ぎ、勝負どころでは三振を奪うのが理想」とボールのキレで勝負する。「どこに投げれば、どこに打たせられるか。ゴロなのかフライなのか」。そこまで追求することで、ピッチングの幅を広げた。

 

 最後の大会に向けて飛躍の時がきた。大分舞鶴はノーシードのため甲子園に出場するためには6試合勝たなければいけない。「6試合投げ抜くイメージはできている。納得いくピッチングができればおのずと結果がついてくる。試合が楽しみで仕方ない」と笑みを浮かべた。

 

 シード校の監督が「(トーナメントの)早い段階で益川と当たりたくない」と話していたように、その実力は折り紙つき。益川のピッチング次第で大分舞鶴は大会の台風の目となるだろう。

PERSONAL DATA 

 

 

名前(ふりがな)

益川和馬(ますかわ かずま)

生年月日
1999年11月24日
身長・体重
176cm・76kg
出身中学校
大東中学校
兄弟構成
姉1人、妹1人
50m走
6.5秒
遠投
100m
握力
右60kg・左60kg
足のサイズ
28cm
ニックネーム
マスカワ
自分の性格を分析すると
負けず嫌い
好きな食べ物・嫌いな食べ物
フルーツ・魚介類
趣味
スポーツ
野球以外の特技
水泳
一日の睡眠時間
5〜6時間
好きなアスリート
なし
好きな言葉
一生懸命
尊敬する人

歴代の大分舞鶴のピッチャー

将来の夢
社会人野球でプレーすること
印象に残っている試合
昨年の全国高校野球選手権大分大会の大分高校戦(3回戦)
野球哲学
時間の有効活用
ライバル
平隼(大分商業)
最速・変化球
139キロ・スライダー、チェンジアップ、ツーシーム

 

(柚野真也)