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バサジィ・フットサル いよいよ3巡目突入、目指せプレーオフ!

バサジィ・フットサル いよいよ3巡目突入、目指せプレーオフ!

 フットサルFリーグは全日程の3分の2となる22節を終えた。バサジィ大分は現在、暫定2位。1試合未消化の首位・名古屋オーシャンズとの勝点差は2と好位置にいる。上位3チームに与えられるプレーオフ出場権を確実なものにするために、指揮官に求められるプランを考察し、切り札となる“ジョーカー”の存在を探った。

 

暫定2位の好調バサジィ

 

 今季は開幕から6連勝でスタートダッシュに成功し、首位争いを続けている。首位の名古屋には1勝1敗と五分、3位のシュライカー大阪には1分1敗と負け越しているが、下位チームとの対戦では取りこぼしが少ない。ただ、伊藤雅範監督は「結果やスコアほどの差はない。プレーオフを狙える位置にいるが、33試合を終えて評価したい」と、これから3巡目が踏ん張りどころと捉えている。

 

 これまでは守備のハードワークが功を奏し、相手の集中力が途切れた時間帯や運動量が落ちたときに一気に得点を重ね、大勝する試合が多かった。また、フィジカルが強い前線の選手が相手陣内の深い位置で起点をつくり、サイドや後ろの選手が思い切りよく攻め上がることができた。ただ、2巡目以降は相手も大分対策を練って臨んでいるだけに、これまでほど効果的でなくなっているのも事実。攻撃のテンポを変化させ、的を絞らせないことが必要だ。

 

 また、伊藤監督はこれまでの試合で選手の息が切れる前に、積極的にフィールドの選手4人を一気に交代する“セット交代”で入れ替えた。主力とバックアッパーの差が少なくチームが底上げした証拠であるが、疲労の蓄積が予想される3巡目はこれまで以上に総合力が必要になる。

 

プレーオフ進出のための切り札

 

 今季再加入の芝野創太が尻上がりに調子を上げている。現在14得点で得点ランキング8位。伊藤監督の目指すフットサルで核となる、ピヴォという前線のポジションに配置されており、フィジカルの強さと得点が求められる。

 

 芝野は自らのプレーを「攻撃の起点となるポストプレーが得意な方ではない。自ら動いてスペースで(パスを)もらうことで生きるタイプ」と分析する。

 

 劣勢だと思うや自陣深くまで下がって体を張り、パスを受けては少ないタッチ数でパスをたたきリズムをつくる。時には果敢に仕掛けて大仕事をやってのける。内容と結果の両立を目指すチームにとって、彼の存在は増していくばかりだ。

 

得点源として期待のかかる芝野創太

 

(柚野真也)