
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
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19日から始まる全国高校サッカー選手権大会県予選特集。今夏の全国高校総体に出場し、今大会でも連覇を狙う大分をはじめ、前大会準優勝の柳ケ浦や県高校新人大会準優勝の大分工業など、シード校を中心に注目校に迫る。第3回は2年前の全国選手権大会県予選で決勝に進出した鶴崎工業。
「あの悔しさは忘れられない。これが最後のチャンス」と闘志を燃やすのはキャプテンの今井玲音(3年)。2年前に全国選手権大会県予選決勝で敗れたときにピッチに立っていた選手だ。あれから2年、一時は守備の安定を図るためにCBにコンバートされたこともあるが、今大会は本職のボランチで勝負する。
チームは今井を中盤に据えたことで守備から攻撃への展開が速くなった。カウンターのフィニッシャーとなる富來柊真(3年)も2年前の悔しさを経験した一人。スピードとテクニックに磨きをかけ、得点源としての期待は大きい。懸念材料の守備陣は好不調の波があるが、大会までにはメンバーを固定し、しっかり照準を合わせてくるはずだ。
例年通り夏場に走り込み、スタミナには自信がある。前任の中津東で全国選手権に3年連続出場した経験のある松田雄一監督は語る。「最後は3年生の勝ちたい思いが必要だが、目の前の相手に負けない、1対1で仕事をさせないことが大事になる。それがきっちりできたら負けない」
勝つために必要なことが明確でブレはない。雨、風の悪天候などメンタルの強さが求められる試合にめっぽう強く、運動量も落ちない。一発勝負のトーナメント戦において、手堅く勝ち上がる術を心得ている。
攻守の要となる今井玲音
■基本スタイル■
■攻守のメカニズム■
(攻撃)
ポゼッション 最優先・優先・中間・優先・最優先 カウンター
(守備)
プレッシング 最優先・優先・中間・優先・最優先 リトリート
「状況判断に優れ、コートの監督」と松田監督が絶大な信頼を寄せる今井が攻守の要となる。今井が中盤で攻守のつなぎ役となることで、堅守速攻がより明確になった。前線には得点力の高い選手がいる。守備に安定感は欠くが全員の守備意識が高まれば問題はなさそう。
「高円宮杯JFA U-18サッカーリーグ2019(OFAリーグ)」では第1シードの大分、第2シードの柳ケ浦に勝っている。優勝候補に対し苦手意識はなく、勝負強さも備わってきた。波乱を起こすならこのチームかもしれない。
守備の安定がポイントになる
(柚野真也)
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