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ウインターカップ県予選特集2019  バスケットボール女子①接戦の末に勝利した中津南の勝負強さ

ウインターカップ県予選特集2019  バスケットボール女子①接戦の末に勝利した中津南の勝負強さ

 7月27、28日に行われた全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)の県1次予選で勝ち上がった注目校を紹介する。接戦の末にシード校への挑戦権を得た中津南はダークホースとなる可能性がある。

 

 ウインターカップ県1次予選の最終戦、大分南を相手にシーソーゲームを繰り広げながらラスト1分で逆転し、53-52で競り勝った中津南。藤崎育郎監督は「最後まで諦めずにがんばれば勝てるということを体感できたこの経験は大きい。必ず次の自信になる」と、最後まで粘り強く戦い抜いた彼女たちを称えた。

 

 県高校総体後も3年生が全員残っている大分南に対し、中津南の3年生は坂山優奈ただ一人。経験値の少なさは否めず、苦戦が予想されていたが「2年生5人が主体でがんばってくれたし、ほぼデビュー戦の1年生も期待以上の働きをしてくれた」と藤崎監督が話したように、未完成とはいえ“全員バスケ”の姿勢で最後まで走り抜いた試合であった。

 

 オフェンスでは1回戦の竹田に100-22と圧勝したが、2回戦の大分南戦ではわずか53点と苦戦。「決めるべきところで決められなかったのは脚力の弱さが原因。体の土台づくりを徹底したい」と藤崎監督。ここでという場面でのシュートが確実に決められるようになれば調子も上がり、勢いが加速するチームになりそうだ。

 

 2次予選ではベスト8の常連である大分鶴崎が相手。「これまで以上にタフな戦いになる。夏の練習を乗り切って勝ち上がりたい」と、波乱を巻き起こす存在へ名乗り出る覚悟だ。

 

唯一の3年生としてチームを引っ張る坂山優奈

 

シード校を倒すための3箇条

 

・ディフェンスのカバー力強化

・脚力の強化

・1対1で勝つ攻めの姿勢

 

 得点が伸びなかった要因の一つとして、パスやドライブの正確性を欠いたと振り返った藤崎監督は、脚力を強化し、土台づくりをしていくことを2次予選までの課題とした。

 

 これが強化されればディフェンスでも無駄なファウルを最少限に抑えられるようになる。さらにディフェンスのカバー力不足もあり、簡単に得点を許したりファウルを取られる場面も多かった。「コート内での声出しがまだまだ足りない。お互いを信頼して声が出せるようになれば、1人が抜かれても2人目でカバーできるようになる」と藤崎監督。

 

 また、全員バスケの姿勢を続けながらも、1対1で戦える能力を身につけることも今後の目標。「強気で攻めてファウルをもらえる選手になってほしい」(藤崎監督)というように、一人一人が攻めの姿勢を積極的に出せるようになれば得点力はおのずと上がるはずだ。

 

2次予選に向けて個々のレベルアップが必要となる

 

(黒木ゆか)

大会結果

2023年度