
珠玉の一枚 Vol.40 【大分県】
剣道
令和元年度全国高校総合体育大会剣道競技
8月6日 女子個人 準々決勝
熊本県立総合体育館
前評判は決して高くはなかったが勝ち上がるごとに勢いを増した。剣道の女子個人戦で栗山一花(大分国際情報2年)は準々決勝まで進んだ。栗山は「自分の力だけでは上がれなかった。仲間のサポート、応援があったからこそ。もっと勝ちたかったけど、今の自分の力ではここが精一杯だった」と感謝の言葉とともに、同校女子の創部メンバーとして結果を出したことに胸をなでおろし、来年に向けて確かな自信と手応えを得た。
初の全国舞台で躍進した栗山一花
昨年度末に県外から転校してきた栗山を迎えてくれたのは同じ一期生となる同学年の2人。支え合い、励まし合いながら寮生活を共にしている。県高校総体では団体戦3位となり九州大会は逃したが、個人戦では栗山は準優勝、竹本由佳(2年)が3位に入り奮闘した。全国総体では「楽しく思い切って自分の剣道をしよう」と心に決めた。両親が剣道経験者であることから、物心つく前から竹刀を握っていたという竹本の剣さばきは柔軟。技の種類が豊富で、相手の変化に対して最適な攻撃を導き出すことができる。
緊張したという全国舞台では思い切りよく攻めの姿勢を示し、初日は4勝して最終日の2日目に駒を進めた。準々決勝では前高校の先輩となる柿元冴月(守谷高校3年、茨城)と対戦。互いに手の内を知り尽す相手ではあったが、パワーに手を焼いた。吹き飛ばされること2回、足さばきで力の差を補ったが延長戦の末に惜敗した。優勝を勝ち取った相手に善戦したことで収穫も課題も得た。「準々決勝は緊張で慎重になりすぎたところがある。これは経験を積んで克服したいし、パワーを補う足さばきを磨きたい。来年は個人だけでなく、団体戦でもこの舞台に戻ってきたい」と話した。
来年は個人、団体戦での出場を目指す
(柚野真也)
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