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ソフトボール 大分南高校 少ないチャンスを逃さず、勝利を狙う

ソフトボール 大分南高校 少ないチャンスを逃さず、勝利を狙う

全国高校総体の目標

初戦突破

 

 2年連続4回目の全国高校総体出場を決めた大分南高校女子ソフトボール部。チームの特長である打撃力を発揮し、着実に勝ち上がった県高校総体決勝戦では、新チームになってから公式戦で負け続けた大分西と対戦し初勝利した。“打倒西高”を掲げて挑み続けた彼女たちの強い思いで手に入れた全国への切符。喜びの大きとともに勢いは加速している。

 

 部員17人中、国体候補選手を7人擁する実力者ぞろい。さらに今年1月から田城博美氏が外部監督として指導にあたり、着実にレベルを上げてきた。東九州龍谷高校卒業後に実業団で11年間プレーし、今もなお現役で活躍する選手でもある田城監督は「失敗しても全員でカバーできる能力がある」と選手たちの個々の能力を評価する。県高校総体ではエラーも目立ったが、互いにミスを補うことで失点を最小限に抑えた。しかし、「全国では少しのミスが失点につながる」と、無駄なエラーをしないことを課題にあげ、選手たちはそれを自覚して練習に励んでいる。

 

 全国高校総体について、田城監督は「少ないチャンスをいかにものにできるかがカギ。器用なプレーはできないが、基本に忠実なスタイルで確実に得点を重ねてほしい」と期待する。佐藤優馬部長は「県高校総体では良い流れを相手に譲らず、小さなチャンスを逃さなかった」と話し、緊張感の中で自分たちの持ち味を出して勝てた経験は、全国でも必ず力になると選手を後押しする。

 

 昨年の全国高校総体を経験した選手も多く、その経験が自信となっている。これまで初戦で敗退しているが、経験値とチームワークを武器に全国1勝を目指す。

 

戦力が充実し、調子は上向き

 

この夏のキープレーヤー

 

加藤乃々香(3年)

ファースト、164.5cm、判田中学校出身

 

 小学1年からソフトボールを続けてきた加藤。新チームとなり5番打者としてチームを支えてきたが、春先から調子を上げ4番に据わった。「コツコツと努力するタイプ。今、一番信頼できるバッター」と佐藤部長も太鼓判を押す。県高校総体では大事な場面で適時打を放つなど、4番打者としての役割を果たした。加藤は「全国では1点勝負。無駄な失点をしないようにしたい」と意気込む。

 

 以前はチームが同じ方向に向かないこともあったが、県高校総体前に全員で気持ちをぶつけ合い、「全国で勝ちたい」と同じ思いで団結した。コツコツと積み上げてきた練習の成果とチームワークで、ひとつでも多く勝つことが目標。「チームの主軸としてチャンスで打ちたい。流れが変わるバッティングをしたい」と活躍を誓う。

 

 

(黒木ゆか)