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トリニータ ティティパンインタビュー「チームの戦術や雰囲気に溶け込めるよう、もっと努力して成長していきたい」

トリニータ ティティパンインタビュー「チームの戦術や雰囲気に溶け込めるよう、もっと努力して成長していきたい」

大分トリニータは13日、ホームの昭和電工ドーム大分でコンサドーレ札幌と対戦する。MFティティパンにインタビューした。(大分合同新聞連動企画・新聞は12日付朝刊に掲載)

 

 子どもの頃から元タイ代表の父親と一緒にサッカー漬けの毎日を送っていたティティパン選手。「ニュー」というニックネームの名付け親は母親だそうで、妊娠中に父親の活躍がニュースとしてバンバン流れていたからだとか。「右、左、前、後ろなど、プレー中に使う日本語はほぼ大丈夫」。さすが“ほほ笑みの国タイ”、笑顔が似合うイケメンだった。

 

―リーグ戦も後半戦に入りました。チームや自身の評価は?

チームの目標である残留はまだ成し遂げていませんが、これまで積み重ねた勝ち点により、暫定5位と予想以上の結果です。僕にとってはJリーグ1年目、チームの戦術や雰囲気に溶け込めるよう、もっと努力して成長していきたいと思っています。

 

―味方選手との意思疎通もスムーズですね。

ダブルボランチの場合はコミュニケーションが大事になってきます。最初は多少分からない部分もありましたが、半年過ぎたので味方選手の動きも予想でき、指示などもうまくできるようになりました。

 

―トリニータから誘われた時の気持ちは?

大変うれしかったです。子どもの頃から海外でプレーすることが夢だったので、即、決断し、両親も喜んでくれました。

 

―来日前にJリーグで活躍しているタイ人選手から情報収集をしましたか?

もちろんです。Jリーグのプレーや日本での生活の面などいろいろ聞きました。今でも LINEグループを作って時々会話を交わしています。

 

―では、不安なくやって来た?

いえ、いくら聞いていても初めての海外生活で、食生活が変わったり、文化の違いもあったりして最初は戸惑うことも多かったです。でもまあ慣れていかないといけませんし、日本食はおいしいです。

 

―大分県にはタイからの留学生がたくさんいます。ティティパン選手の応援に駆け付けているのでは?

僕の応援に来てくださることにとても感謝しています。僕がトリニータでプレーするまで、タイでは「大分」のことはあまり知られていませんでした。何度もタイのテレビ局の取材を受けるなど、僕のことがきっかけになり、より多くのタイ人に大分のことを知ってもらえたらと思っています。

 

―モットーを教えてください。

「我慢強く、あきらめない」ことです。この二つがあれば強い人間になれると思っています。タイ時代に膝を手術し半年間プレーできないことがあり、このモットーを思い出しながら頑張ってきました。

 

―札幌戦に向けての意気込みを。札幌には12歳から同じ学校だったチャナティップ選手がいますね。

チャナティップは去年Jリーグのベストイレブンに選ばれた優秀な選手です。ですが、ホームなので僕たちが勝ちます。前半戦で札幌は負けているのでリベンジしたいでしょうが、僕たちが勝ちます(笑)。

 

(小野郁)

 

=プレー写真は大分トリニータ提供=