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トリニータ 生え抜きの岩田智輝、代表での飛躍誓う

トリニータ 生え抜きの岩田智輝、代表での飛躍誓う

 東京五輪世代のDF岩田智輝がGK小島亨介とともに、6、7月にブラジルで開催される南米選手権(コパ・アメリカ)に出場する日本代表に選ばれた。大分から日本代表を輩出したのは2009年の西川周作、金崎夢生、菊地直哉以来、10年ぶりとなる。片野坂知宏監督は、「J1の舞台で戦い、チームでのプレーが評価された。これが代表でのスタート。継続して選ばれるように試合に出て、貴重な経験をしてほしい」とエールを送った。

 岩田はここまでリーグ戦13試合に先発フル出場し、DFながら2得点と大分トリニータの快進撃をけん引した一人だ。プロ4年目の今季は「チームの勝利に貢献することで、その先の東京五輪、日本代表が見えてくる」と語っていた。22歳の大分アカデミー(下部組織)出身の生え抜きが、大きな飛躍の瞬間を迎えようとしている。

 14節・FC東京戦後にチームを一時離れる岩田が日本代表への思いを語った。

 

Q:FC東京戦後に日本代表の活動に加わります。今の心境は?

 前節の川崎戦は、日本代表に選出されたこともありますが、2年連続リーグ王者に自分のプレーがどれだけ通用するかとの思いが強く、力が入りすぎました。川崎は一つひとつのプレーレベルが高く、いいパフォーマンスを見せることができませんでした。次のFC東京戦では、勝って代表に合流したい。今季は連敗していないので、チームの勝利に貢献するプレーをすることが代表へのアピールになると思っています。

 

Q:コパ・アメリカでは南米の強豪国と対戦しますが、どんなプレーをしたいですか?

 個々の能力が高く、身体能力も高い選手が多い。自分の長所は対人の強さなので、そこでは負けたくないです。緊張はありませんが、自分のプレーが通用しなければ、それが今の自分の実力だということ。気負うこともないし、自分らしいプレーをしたいです。

 

Q:森保ジャパンの印象は?

 守備は固く、約束事が多いのかなという印象です。攻撃はトリニータと同じようにボールを大事にするので、トリニータでのプレーと同じように攻撃には積極的に参加して、ゴール前に顔を出す回数を増やし、クオリティーを高めたいです。

 

力強いプレーが岩田智輝の真骨頂

 

Q:今回の代表で活躍すれば、東京五輪代表へ大きく近づきます。

 オリンピックや代表が全てでないとは思っていますが、そこにつながるようなプレーをしたいです。

 

Q:五輪に出場すれば、大分アカデミー出身者としては清武弘嗣選手、東慶悟選手以来となります。サポーターの期待は高まるばかりですね。

 あまり意識したことはないのですが周りが(笑)。僕は“大分愛”では誰にも負けないと思っているので、大分の皆さんが喜んでいただけるなら先輩方に続きたいです。

 

Q:FC東京戦では東選手と対戦します。湘南戦の梅崎司選手に続き、ポジション的にも大分アカデミー出身の先輩とマッチアップが予想されます。

 二人とも面識がないので、そこまで意識しないのですが、東選手はFC東京のキープレーヤー。仕事をさせず、ゼロに抑えたいです。梅崎選手もそうですが、うまくて強い選手。遠慮せずにガツガツといきたいです。

 

Q:湘南戦の試合終了後に梅崎選手と話していましたが、どんな話を。

 アカデミーの後輩ということで話しかけてくれました。(接触プレーが多く)削るんじゃねえよ、足首が痛いよと言われました(笑)。

 

Q:東選手にもガッツリいってください。

 いやいや、削ろうとは思っていないんで。クリーンなプレーで抑えたいです。

 

Q:コパ・アメリカで勝ち上がれば最大1カ月ほど日本を離れます。これだけは持っていきたいモノがあれば教えてください。

 僕は本当に何のこだわりもないです。食事も出されたものをストレスなく食べるし、必要なものはそろっている。強いていうならマイ枕ですかね。まあ、それさえもなくても全然、大丈夫。それよりもチームを離れることによってポジションを失う心配の方が大きい。誰が出ても戦力は落ちないので。代表から戻ってきたときに成長した姿を見せられるように頑張ります!

今季始動当初から「東京五輪、日本代表を狙う」と話していた

 

(柚野真也)

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