
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
創部2年目、竹田南高校女子サッカー部が初めての公式戦に挑む。昨年度は部員4人。提携するヴェルスパ大分レディースとの合同練習で技術を磨き、4月に新1年生が11人入ったことで県総体がデビュー戦となる。キャプテンの後藤紗希(2年)は、「これまでの1年間は長かったが、個人能力を高めることはできた。チームとしてできることは少ないが、自分たちがどれだけできるか楽しみ」と笑みを浮かべた。
伊達秀憲監督は、これまで一貫してパスをつなぎ、ボールを奪われないスタイルをチームに植え付けるために、練習は足元の技術向上に特化したメニューが中心。速いパスを味方の足元に届ける。チームづくりのアプローチは独特で、「組織をつくることで個を生かす」のではなく、「個を生かすことで組織にする」というもの。選手の意識に浸透するには、まだまだ時間を要するが「ブレずに(ボールを保持する)ポゼッションスタイルを貫く」と志は高い。
試合が待ち遠しいと語った後藤紗希(中央)
2週間後に迫った公式戦は、柳ケ浦との一戦。県内の高校に女子サッカー部として活動するのは2チームしかないため、勝ったチームが九州大会に出場する。伊達監督は「最初なので思い切ってやるだけ。勝っても負けても、そこから収穫を得たい」と話したが、「やるからには勝ちたい」と本音を明かす。ただ、柳ケ浦は社会人チームや九州の強豪校も参加する九州女子サッカーリーグ2部に所属するチーム。実力差は歴然だが、「サッカーは何が起きるか分からないスポーツ」と不敵に笑う。
1年生ながら中核を担う藤本麻緒は、「練習でできている形を出したい。(チームが)できたばかりだけど、チームとしてまとまっている。自分が中心となってプレーしたい」と活躍を誓った。
チャレンジャーであることに変わりはない。だが、少しずつ選手の中で何かが変わりつつある。大いなる野心が芽生え始めている。竹田南の新しい歴史が始まろうとしている。
チームとしての実績はないが、チーム力は高い
県高校総体直前特集
サッカー女子 ①柳ケ浦 結果を求める戦いが始まる
(柚野真也)
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