国スポ 期待高まるチーム大分 今年も千点以上目指す 【大分県】
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自転車男女 別府翔青 全力出し切り、全員入賞目指す
全国選抜に向けて強化する3つのテーマ
・積極的なレースをする
・今後の大会につながる内容にする
・持っている力を出しきる
県高校新人大会と九州高校新人大会の結果を評価参考に、男子は学校対抗戦で野末雄太郎、内藤悠真、永井豪、稲毛脩瑛、女子は個人で阿南里奈、羽田野愛花の別府翔青2年生メンバーが全国選抜自転車競技大会(3月21~24日、北九州市など)出場の切符を手に入れた。国体に出場するなど全国でも経験を積んできた選手たちは、全員入賞を目標に調整を続けている。
部員数は男子4人、女子2人と少数ながら、全員が「九州の同級生には負けたくない」という気持ちで切磋琢磨しながら練習に励む。特にこの冬のウエイトトレーニングにより体つきも変わり、昨年以上の好タイムが期待できそうだ。明珍多久雄監督は「走りが良くなってきている。全国選抜大会で良い結果を残すことができれば、インターハイや国体に向けての自信にもなるはず」と、全国選抜大会での好成績と同時に “次につながるレースを”という意識が強い。
自転車競技は力だけでなく、相手との駆け引きや仕掛けるタイミングも問われる。「状況を読み、最善の策を判断しながら積極的に攻めてほしい。全員が持っている力を出し切れば、結果はついてくる」(明珍監督)と期待を込める。
学校対抗に出場する男子は、野末がスプリント、内藤がスクラッチ、永井がポイントレースに出場し、稲毛が控えに回り、合計得点で上位を目指すことになる。レースでは自分との戦いになるが、それぞれが「チームのために」という思いを持ち全力で走り切ることを誓う。
女子は阿南が2㌔インディヴィデュアル・パーシュートとスクラッチ、ロードレース、羽田野が500㍍タイムトライアルとケイリンにそれぞれ個人で出場。阿南は「昨年は同大会で7位入賞だったのでそれ以上を目指したい」、羽田野は「昨年は悔しい思いをした。最後の全国選抜大会なのでリベンジしたい」と抱負を語った。
全国選抜に向けて練習に励む
この選手に注目
野末雄太郎(2年)
2002年1月9日生まれ、168cm、55kg、青山中学校出身
中学では水泳に励んでいた野末が自転車競技を始めたのは高校に入学してから。全国選抜大会ではスピード感と迫力あふれる走りで観客を魅了するスプリントに出場する。明珍監督は「調子が上がらない時期が続いたが、自己ベストが出せれば予選はクリアできるだろう。予選を突破できれば勢いに乗って良いレースをしてくれるはず」と期待する。
野末自身は九州高校新人大会でのレースについて、ダンシングからシッティングに移行する時の伸びが良くなったと振り返り「自分なりに良い結果が残せた。この勢いでチームに貢献したい」と全国大会に向けて手応えを感じられるレースができたと話す。キャプテンとして、この調子でチームに勢いづける結果を残すべく追い込みをかけている。ただ、全国で上位を狙う厳しさと自身の課題を冷静に受け止めながら「全国のレベルは高く、このままでは勝てない。相手をよく見ながら頭を使って戦いたい」と、相手との駆け引きなどテクニックを磨き、さらなる高みを目指す。
(黒木ゆか)