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ライフル射撃男女 全国選抜に出場する由布の四銃士

ライフル射撃男女 全国選抜に出場する由布の四銃士

 毎年多くの選手がライフル射撃競技の全国大会で活躍する由布高校。昨年12月の九州高校ライフル射撃競技新人大会ではビームライフル男子立射60発で佐藤高史郎(2年)が優勝、同女子立射40発で山本琴未(2年)が準優勝、ビームピストル男子60発の下津源也(2年)、同女子40発の三ヶ尻心(1年)が優勝した。全国高校選抜大会(3月25~27日、宮城県)の出場権を得た4人に意気込みを聞いた。

 

全国選抜に出場するメンバー。左から佐藤高史郎、下津源也、山本琴未、三ヶ尻心

 

佐藤高史郎(2年)

2001年8月8日生まれ、173cm、56kg、挾間中学校出身

 由布高校のエースとしてチームを引っ張る佐藤は、ずば抜けた実力を持つ。射撃センスが良く、小学校で野球、中学校ではバレーボールをしていたこともあり、射撃に必要な体幹や筋力が強い。飄々(ひょうひょう)として何事にも動じない性格は、メンタルが大きく影響する射撃向き。高校1年時から県内の大会はもちろん、九州大会、全国大会で輝かしい成績を残してきた。「目標は優勝。いつも通りできれば勝算は十分」と話し、全国のライバルに「負けたくない」と闘志を燃やす。

 

 

下津源也(2年)

2001年4月26日生まれ、176cm、81kg、挾間中学校出身

 下津の強みは安定感。恵まれた体格と中学時にボクシングで鍛えた高い身体能力を持つ。過去の大会では緊張から実力を発揮できない場面も多かったが、「大きな大会を経験するたびにメンタルも強くなっている」と自信をのぞかせる。通常練習の他、体幹・筋力を鍛えるためにボーリングに通うなど、自主練習にも余念がない。緊張をはねのけ、初出場となる全国選抜で好成績を目指す。

 

 

山本琴未(2年)

2001年4月7日生まれ、155cm、挾間中学校出身

 佐藤駿佑コーチいわく、一番真面目な選手。高校から射撃を始め、入部当初は成績が低迷していたが、コツコツと努力を重ね現在の強さを手に入れた。課題はメンタルの弱さ。真面目ゆえに大会になると必要以上に考え込んでしまい、それが試合に影響する。本人も自覚しており、集中力を高め、メンタルを鍛える練習に取り組んでいる。試合でも“いつも通り”ができれば上位入賞も夢ではない。

 

 

三ヶ尻心(1年)

2002年5月9日生まれ、160m、稙田西中学校出身

 1年生ながら佐藤コーチが「センスの塊」と評する有望株。小・中学校でハンドボールに打ち込んでいたため肩周りの筋肉が発達しており、肩・腕の筋力が重要なピストル競技で抜群の安定感を誇る。高校から射撃を始めたため、まだ経験は1年足らず。今大会は、全国での自分の立ち位置を見極める重要なものになりそうだ。もちろん「入賞を目指したい」と結果も求めている。

 

 

(甲斐理恵)