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ソフトボール成年女子 守り勝つスタイルで最高得点を目指す

ソフトボール成年女子 守り勝つスタイルで最高得点を目指す

 国体の獲得点数が最も高い「競技人数8人以上の団体競技」で64点を狙う成年女子ソフトボール。今大会は日本文理大ソフトボール部の単独チームとして、福井しあわせ元気国体に乗り込む。長沢佳子監督は「ソフトボールはチームスポーツ。昨年も日本文理大学の選手がメインであったが、やはり勝負所でもろさが出た。今回は単独チームなのでしっかり戦える。大分県代表として最高得点を持ち帰りたい」と強い決意を口にした。

 

 国体出場権を決める九州ブロック大会では「普段通りの力を出せば問題ない」と1回戦で長崎に2-1で勝利し、続く宮崎を6-1で圧倒し、代表権を獲得した。投手を主体とした守りのチームは、大学女子日本代表に選出された速球派のエースの阿南恵子(4年)が軸となり最小失点に抑え、チャンスを確実に得点につなげて勝ち進んだ。「結果はある程度分かっていたので試合内容にこだわった」と長沢監督。走塁で相手を揺さぶり、ミスのない守備で確実にアウトを取った。

 

実戦練習を増やし守備力を向上

 

 本戦でも阿南を中心に「1-0で守り勝つ」スタイルを継続し、キャプテンで4番の床次栞奈(とこなみ・かんな)=4年=ら打線の奮起に期待したい。床次は「国体ではチームの持ち味である走力を発揮したい。九州ブロック大会では納得のいくバッティングができなかたので、国体ではしっかりと得点につなげたい」と意気込む。

 

 他県は社会人リーグで活躍する選手で構成したチームが多いが、大学生メンバーである大分は個々の能力をカバーできるチームワークがある。九州ブロック大会が終わってから紅白戦や練習試合を多く組み、実践練習を増やし試合勘を研ぎ澄ました。攻撃の課題はまだ残っているが、これまでの試合で蓄積した目指すべきスタイルは力強く発信することができている。「どれだけ準備をしても、どれだけ練習しても、勝利という結果を残さなければいけないという思いを感じている。選手は変にプレッシャーを感じる必要はないが、責任を持って戦えるメンバーだと信じている」と長沢監督。九州ブロック大会で得た勝利に手応えを感じているのは指揮官自身に違いない。

 

中軸打者として期待される床次栞奈

 

(仲間緒花)