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バサジィ・フットサル 好結果をもたらした1巡目、勝負の9月決戦が始まる

バサジィ・フットサル 好結果をもたらした1巡目、勝負の9月決戦が始まる

 リーグ戦全33試合の3分の1を終え、2巡目がスタートする。7勝1分3敗のバサジィ大分は、10勝1分と無敗で首位を独走する名古屋オーシャンズに次ぐ2位。今月2日の名古屋戦で連勝は4で止まったが、確かな手応えと明確な課題が見えた。伊藤雅範監督は「この9月の5連戦が勝負になる。本気で名古屋を倒したい」と確固たる覚悟を口にした。

 

 伊藤監督のフットサルが浸透段階にあるバサジィは、名古屋戦でも最前線に位置するピヴォを使った明確な攻撃を見せた。攻撃のスイッチとなるくさびの縦パスをピヴォが受け取り、味方の選手が攻め上がるまで時間をつくり、パスを配る。ピヴォの選手がやるべきことをやることで、周りの選手がなすべきことも明快になる。

 

 今季はブラジル人選手を3人獲得し、上福元俊哉、森洸といった実績のある選手が加わり、大幅に選手が入れ替わった。監督も代わり、全く別のチームになったが、戦い方を明確にしたことで1巡目は好結果をもたらした。狙いとする攻撃の形で得点ができ、2巡目はボールの奪いどころなどすり合わせ、組織的な守備を構築すれば大きく崩れることはないだろう。

 

攻撃の核となるレイチ

 

 ただ、選手層に不安があることは否めない。名古屋との試合ではファーストセットとセカンドセットの2通りのチームをつくり、選手を入れ替えながら戦った大分に対し、名古屋は3通りのチームで試合を回していた。また、個々の技量を見ても名古屋が一枚上手と言わざるを得なかった。名古屋が前線からプレッシャーを掛けてきたときにパスで回避しようとしたが、ドリブルで打開できる選手がいれば、違う結果になっていたはずだ。

 

 1巡目を終え、伊藤監督は「どのチームともしっかりと試合はできている」と話すが、勝ち切るためには「プレーの質を上げるとともに、選手のレベルアップ」を求めた。好材料として熊谷知紀や吉田圭吾ら若い選手が試合経験を積み、戦力として目処が立った。けがでコンディションが上がらなかった森村孝志やベテランの原田浩平が復調すれば駒不足は解決するだろう。首位との勝点差は9。これ以上離されないためにも、上位陣との直接対決を制することはもちろん、下位との対戦で取りこぼさず結果を追求する戦いが始まる。

 

守備の要であるがチームトップの9得点を挙げている森洸

 

(柚野真也)