
珠玉の一枚 Vol.41 【大分県】
その他
2018県高校総体レポート〜憧れの舞台を目指して〜
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県内各地で熱戦が繰り広げられた県高校総体。
高校生アスリートの青春をかけたドラマは、
感動と興奮、歓喜と哀愁を与えてくれる。
今年も才能あふれる選手がそろった県内の高校スポーツ。
ここでは大分の未来を担っていく選手たちを紹介する。
カヌー・カナディアンシングル
米光陸(高田高校2年)
全九州高校大会カヌー競技カナディアンシングルで2位となり、優勝を逃した。中学の頃から世界の舞台を経験し、輝かしい成績を残してきた米光にとってこの結果は決して満足できるものではない。「1位と2秒近く差が開いた。メンタルを含め完敗だった。次までまだ時間がある。全てを見直したい」とレース後は厳しい表情を見せた。
国体九州ブロック大会、全国高校総体ではもちろん優勝を狙うが、米光の目はすでにその先を見据えている。最終的に目指すのはオリンピックの舞台だ。「2年後の東京は間に合わないかもしれないが、2024年はいける」と力強く話す。一切の甘えを許さず、ストイックに自分と向き合う姿勢に大きな可能性を感じさせる。
カヌー・カナディアンフォア
田中智貴(高田高校3年)・岩永紘明(同2年)・熊井雄弥(同2年)・米光陸(同2年)
県高校総体のカヌー競技カナディアンフォアで優勝し、全九州高校大会での優勝が期待されていた高田の田中・岩永・熊井・米光チームは1分54秒33で惜しくも2位に終わった。
田中が「一人ひとりに課題がある。練習でやってきたことがうまくできなかった」と口にすれば、熊井も「スタートが良くなかった。それを最後まで修正できなかった」と悔しさをにじませた。しかし、高木宏通監督は「力がないのではなく、出し切れなかっただけ。練習で十分対応できる」と巻き返しを誓った。
全九州高校大会は国体の九州ブロック大会、全国高校総体で結果を出すための通過点に過ぎない。昨年の全国高校総体では200mで優勝、500mで準優勝した同メンバー。課題を一つずつクリアにし、今年も頂点を狙う。
カヌー・カヤックフォア
石丸剛士(大分舞鶴高校3年)・志賀悠作(同2年)・大窪拓海(同2年)・蔭山亘(同2年)
県高校総体で優勝した勢いそのままに地元開催の全九州高校大会に乗り込んだ。スタートから順調な滑り出しを見せ、見事優勝を果たした。
4人の力を結集し、同じベクトルで進むカヤックフォア。「出だしが良く、中盤までリードを保てたのが大きかった」とキャプテンの石丸。スタートが決まり、そのままスピードに乗った。横風が吹き付ける厳しい状況にも負けずにグイグイとこぎ、全力で勝利をもぎ取った。応援団の声援に後押しされ、ゴールラインを通過すると歓喜の雄叫びが上がった。石丸は「練習以上の力が出せた」と笑顔でレースを振り返った。
メンバーは石丸以外の3人は2年生。「先輩のためにインターハイでも好結果を残したい」とチームの結束力は強い。ただ、全国高校総体で勝ち上がるには個々のレベルアップが必要となる。今後は一人ひとり課題と向き合い、さらなる高みを目指す。
(甲斐理恵)
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