
県高校総体 バレーボール男子 仲間との絆で栄冠をつかんだ大分南 【大分県】
バレー
バレーボール女子は東九州龍谷(東龍)が磐石の強さを見せ、18年連続34回目の優勝を飾った。
東龍の代名詞である高速バレーは今大会も別格だった。相原昇監督の「今年はセッターで勝つ」という言葉通り、セッターの園田風音(3年)にボールが返ると、相手チームにブロックの暇さえ与えず、平山詩嫣(同)や合屋咲希(同)、荒木彩花(2年)ら主力が鋭いスパイクをたたき込む場面が幾度も見られ、“全国級”のスピードに会場が沸いた。試合を組み立てる大役を担う園田は「リズムに乗ってうまく相手をふれた」と試合後の充実感を口にしながらも、「まだ安定していない部分がある。チーム全体で攻める気持ちを持ってやっていきたい」と課題を挙げ、日本一への固い決意を見せた。
全国高校総体前に開催される「アジアジュニア女子選手権大会(U-19)」の日本代表メンバーに選出された平山、合屋、園田、荒木は、貴重な経験を積むことになる。相原監督は「絶対に負けられないという状況で何かをつかんできてほしい」と主力のさらなる成長に期待をかける。全国へ行けば東龍の高速バレーを封じようと、各チーム対策を練ってくる。楽に勝たせてもらえないのは承知だ。主力がチームに合流後に、課題修正やプランを練り直し万全の状態で全国高校総体へ臨む。
2位争いは大分商業に軍配が上がった。新チームになってからはけがに泣かされ、思うような結果を残せずにいたが「県総体に照準を合わせていた」というだけあり、決勝リーグの東龍戦ではデュースに持ち込むなど白熱した試合を繰り広げた。
全国高校総体では2連覇が懸かる東龍
2018県高校総体レポート〜憧れの舞台を目指して〜
PICKUP PLAYERS FILE
平山詩嫣(3年)
2000年11月7日生まれ、180cm、黒崎中学校(福岡県)
180cmの大型ミドルブロッカー。得点源であり守備の要としてチームを支え、今大会も大いに活躍したが、昨年の全国高校総体優勝、国体準優勝、春高バレー準優勝を経験した平山にとって県高校総体は一つの通過点に過ぎない。試合後は「押され気味になると守りに入り、うまくセッターまでつなげない場面があった。そうなると高速バレーができない。まだまだ改善点がある」と課題を挙げ、さらなる飛躍を誓った。
キャプテンとしての自覚、チーム愛も強く、「試合で得点を量産するだけでなく、普段の練習でもみんなが安心して楽しくプレーできる環境をつくりたい。少しでも頼れる存在になれたら」と話す。高校生活最後の全国高校総体の目標はもちろん日本一。譲れぬ目標へ向け一気に駆け抜ける。
(甲斐理恵)
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