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別府翔青高校 創部4年目、堅守でベスト8を狙う

別府翔青高校 創部4年目、堅守でベスト8を狙う

 別府翔青高校サッカー部は今年で創部4年目。昨年から全学年がそろい、ようやくチームとしての方向性が定まりつつある。就任して2年目の大谷貴晴監督が目指すのは堅守を徹底した負けないサッカー。試合では副キャプテンでキーパーの安部友樹(3年)を中心に、3年生のセンターバック、ボランチが軸となり守りを固める。

 

 大谷監督は「最終到達点を考えるとまだ3割程度の仕上がり」と言うが、「リーグ戦(高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2018 OFAリーグ)は3勝1敗、失点もセットプレーからの2点のみに抑えることができた。調子は悪くない。“堅守”というスタイルが確立しつつある」とチームの成長に確かな手応えを感じている。

 

 もちろん、堅守を徹底するだけでは勝てない。決定力不足は大きな課題といえる。攻撃の軸となるのはキャプテンの小関波青(3年)。「プレーにムラがあるのが懸念材料。調子のいいとき、悪いときの落差が激しい。逆に小関が調子を上げてくれればチームも勢いづく」と大谷監督。小関が勝敗を左右するキープレイヤーになりそうだ。

 

 今週末から始まる県高校総体では、創部以来の目標であるベスト8を目指す。大谷監督は「順当にいけばベスト8の前に大分工業が立ちはだかる可能性が高い。大分トップクラスのチームとの戦いは厳しいものになると思うが、何が起こるかわからないのがトーナメント戦。勝機は絶対にあるし、その勝機を自分たちでつくらなければならない」と力強く語った。

 

 選手、監督、マネージャー。翔青サッカー部はとにかく仲がよく、強い絆で結ばれているように見える。勝利への思いが一つになったとき、大きな波乱を起こすかもしれない。

 

 

チームワークの良さを生かし、狙うはベスト8

 

キャプテンに聞く

 

小関波青 MF/3年

2000年7月8日生まれ、170cm・60kg、山の手中学校出身

 

Q:今年のチームの特徴、見てほしいところを教えてください

A:翔青のサッカーはまず粘りの守備があって、そこから攻撃につなげていくスタイル。“堅守”を徹底している。攻撃面にはまだまだ課題も多いが、全くといっていいほど攻められなかった最初の頃に比べると技術も上がり、成長できていると思う。その成長を見てもらう意味でも、試合ではペナルティーエリア付近での攻撃に注目してもらいたい。

 

Q:今週末から県高校総体が始まりますが、目標は?

A:ずっと目標に掲げているベスト8。そのために必要なのは「勝つ」という強い思い。そこはチーム全員で常に意識し、練習に取り組んでいる。

 

Q:3年間の部活動を振り返ってください。

A:3年間きついこともたくさんあったが、このチームでやってこれて本当に良かったと実感している。特にチームメイトはかけがえのない存在。いいプレーができなくて沈んでいるときに声をかけてくれたり、フォローしてくれたり、何度も助けられた。みんなにもこのチームでやってきて良かったと心から思ってもらえるよう、キャプテンとして最後の試合を気持ちの面でも、プレーの面でも引っ張っていきたい。昨年の県高校総体は引退を控えた3年生と一緒に勝つ喜びを味わった。今年もその喜びをみんなと共有したい。小学2年からはじめたサッカーは自分の人生になくてはならないもの。全力を尽くし、高校サッカーの集大成として悔いのない試合にしたい。

 

(甲斐理恵)

大会結果